中国のPC検索エンジンシェア、バイドゥ首位陥落&Bingが1ヶ月で10%増と急成長


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アメリカの調査会社StatCounterは2023年4月の中国国内における検索エンジン市場シェアを公表し、Bingのシェアが前月比10%上昇したことが分かった。これにより、PC等のデスクトップでのシェアの首位がBaidu(バイドゥ,百度)からMicrosoft Bingに塗り替えられたこととなった。

中国の検索エンジンのシェアを巡っては度々首位が入れ替わっており、未だにスマートフォンにおいては首位を維持する「Baidu」とWechatやQQ等のテンセント製品に組み込まれたことにより急速に成長した「Sogou」が数年以上にわたりしのぎを削っていた。しかし、2021年以降は「Baidu」の勢力が拡大し、独走状態に。

2019年〜2023年の中国デスクトップ検索エンジンシェア推移=StatCounter

その独走もつかの間、この度、2021年時点で6%ほどしかなかったMicrosoft社「Bing」が37%を獲得し、首位に躍り出た。これには複数の要因があるとされているが、大規模言語モデルGPT-4を活用したAIチャットツール「Bing Chat」を搭載したことによる利便性の拡大も理由の一つとされている。

なお、スマートフォン等モバイルプラットフォームでのシェアはBaiduが2位と20%ほどの差をつけ首位をキープしているが、Yandexの急成長に伴いシェアを減らしているようだ。

出典:https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share/desktop/china/#monthly-202302-202305

オタク総研編集部

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