スクエニ、第2四半期決算を公表=『着せ恋』や円安が後押しし純利益は71%増の394億円


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ゲームや出版の企画開発を行うスクウェア・エニックスのグループ企業にあたる株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングスは本日、2023年3月期 第2四半期決算を公表した。

 

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ゲーム事業はHDゲーム分野において減益、MMO分野では増益となり、アミューズメント事業や出版事業は増収増益に。第2四半期連結累計期間の業績は、売上高は約1634億円(前年同期比3.3%減)、営業利益は約260億円(前年同期比10.6%減)となり、2022年より急速な円安の進行により、約201億円の為替差益が発生したため純利益39,4億7,300万円。前年同期比71.7%増の大幅増となった。

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新作大型タイトルの発売を下期に予定しているが、合理的な販売予測が難しい状況だという。急激な為替変動が経常利益及び当期純利益に及ぼす恐れがあり、2023年3月期の連結業績予想は合理的な判断ができないため非開示となっている。

各セグメント概要

以下、決算短信をもとにした各セグメントの概要。

■デジタルエンタテインメント事業

HD(High-Definition:ハイディフィニション)ゲームでは、「ライブアライブ」「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン」等の発売があったものの、前年に比べ新作タイトルによる収益が減少したことにより、前年同期比で減収となった。

MMO(多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム)においては、「ファイナルファンタジーXIV」の月額課金会員数が増加したことにより、前年同期比で増収となった。

売上高は25,859百万円(前年同期比22.7%増)となり、営業利益は2,547百万円(前年同期比289.9%増)となった。

■出版事業

2022年冬アニメとしてTVアニメ化もされ大反響を呼んだ月刊少年ガンガン連載作品『その着せ替え人形は恋をする』などのコミック単行本の売上が好調に推移し、デジタル販売及び紙媒体の販売が増加したことから、前年同期比で増収増益となった。

©福田晋一/SQUARE ENIX·「着せ恋」製作委員会

売上高は14,686百万円(前年同期比3.8%増)となり、営業利益は6,052百万円(前年同期比1.3%増)となった。

■アミューズメント事業

本年8月にサービスを開始した「鋼の錬金術師 MOBILE」が好調な滑り出しを切ったものの、既存タイトルの弱含みをカバーするには至らなかったこと等により、事業全体では前年同期比で減収となり、売上高は117,156百万円(前年同期比9.5%減)となり、営業利益は24,596百万円(前年同期比16.6%減)となった。

■ライツ・プロパティ等事業(IP関連)

有力IPにかかる新規キャラクターグッズ等の販売が好調であったものの、商品別の売上構成比が変化したこと等により、前年同期比で増収減益。売上高は7,429百万円(前年同期比28.0%増)となり、営業利益は1,775百万円(前年同期比1.2%減)となった。

オタク総研編集部

著者 オタク総研編集部
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