「デスストランディング」ハリウッド共同制作でアニメ映画化決定 “線表現”重視する新スタジオが参画

コジマプロダクションとABCアニメーションは23日、ハリウッドとの共同制作によるアニメーション映画プロジェクト「DEATH STRANDING MOSQUITO」の始動を発表した。監督には「ABC ANIMATION STUDIO」宮本浩史氏が就任し、同日ティザー映像も解禁された。
本作品は2019年に発売されたゲーム「DEATH STRANDING」を原作にしたアニメーション映画で、ゲームクリエイター小島秀夫氏が2015年に設立したコジマプロダクションとハリウッドスタジオとの国際共同制作となる。
原作となる「DEATH STRANDING」は、ノーマン・リーダス、マッツ・ミケルセン、レア・セドゥ、リンゼイ・ワグナーら俳優陣の出演でも話題となったゲーム作品で、プレイヤー同士が協力し合うソーシャル・ストランド・システムが特徴。現在はPlayStation5、PC、各種モバイル端末など多様なプラットフォームで展開されている。
監督を務める宮本浩史氏は、東映アニメーション、Production I.G、スクウェア・エニックス等での経験を経て、2020年にABCアニメーション内にスタジオを設立したアニメーション監督・演出家。「2D作画、3DCGの垣根を超え新たな映像表現の制作に向け日々挑戦をしています」と述べており、今回の作品がスタジオ第一回作品となる。
制作を手がけるABC ANIMATION STUDIOは株式会社ABCアニメーション内に設立された制作スタジオで、「線表現」の可能性を追求することを特徴としているという。スタジオは「浮世絵に代表される、線とフラットな塗りの組み合わせ」から発展した日本独自の表現技法に着目し、「日本の職人が描いた生の線が、そのままの質感で画面に描かれる」独自のアニメーション表現を開発すると意気込む。
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