「1億人以上アニメファンがいる」巨大市場インドで最大級のアニメイベント 著名監督も熱気に驚き


「1億人以上アニメファンがいる」巨大市場インドで最大級のアニメイベント 著名監督も熱気に驚き

去る8月22日から24日まで、インド・ムンバイでインド最大級のアニメフェスティバル「Anime India」が初めて開催された。会場のNESCO EXHBITION CENTREには3日間で29,000人の来場者と5,000人の学生が集まり、70社がブース出展し、急拡大するインドのアニメ市場の勢いを印象づける盛況ぶりとなった。

同イベントには同時開催のBtoBイベント「Animation & More Summit」も併設され、200社以上のビジネス関係者が参加。ファン向けイベントとビジネス展開の両面で催された。

冠スポンサーとして参加した株式会社ニメタイムズ社は、会場で『進撃の巨人』のポスターやアクリルスタンドなどの公式グッズ販売のほか、Prime Videoで展開するサブスクリプションサービス「アニメタイムズ」の入会促進キャンペーンを実施。現地ファンから関心を集めた。

0902-bkfr1j0j

また、同社は『DEATH NOTE』『進撃の巨人』などで知られる荒木哲郎監督が登壇したスペシャルステージも実施。キャリア論をテーマとしたパネルセッションや『進撃の巨人』制作秘話のオーディオコメンタリーステージが開催され、大きな盛り上がりを見せた。

イベント終了時にはインド全土からなるアニメファンコミュニティから手作り冊子が贈られ、荒木監督は「インドの熱気と将来性に大きな期待を感じた」と語った。

0902-kxx1ujaj

Anime India代表のミシャール・ワンヴァリ氏は「インドには1億人以上のアニメファンが存在しますが、その歴史はまだ始まったばかりで、今後大きな可能性を秘めています」とコメント。「ファンが正式にアニメにアクセスできるようになったのは2022年からに過ぎません」と述べ、「私たちは2030年までに、インドがアメリカに次ぐ世界第2のアニメ市場になると確信しています」と今後の展望を示した。

著者 経済/社会担当
オタクの“今”を届ける新・総合メディアより、アニメ・ゲーム等関連企業の動向やコンテンツ産業の動きを紹介します。エンタメと経済、双方の視点で迅速に、わかりやすく、独自の切り口でお届けいたします。