カバー、所属VTuberの「グッズ無許可製造」「侮辱」など権利侵害に対処 刑事と民事両方で対応

VTuber事務所「ホロライブプロダクション」を運営するカバー株式会社は13日、同社や所属タレントに対する権利侵害行為について、刑事告訴と民事対応を行い、権利侵害を行った人物を特定したと発表した。
刑事対応では、同社の許諾を得ることなく所属タレントのイラストを使用した商品の製造・販売を行っていた人物について、警察署へ告訴状を提出し受理された。警察署の捜査により対象者が特定され、検察庁へ送致されている。現在、著作権法違反被疑事件として刑事責任を追及する手続きが進行中となっている。
一方、民事対応では、SNS上で所属タレントを侮辱し名誉感情権を侵害する投稿を行っていたアカウントに対し、裁判所より発信者情報開示請求が認められ、対象者の特定に成功した。対象者に対し損害賠償として金銭を支払うこと、権利侵害行為を謝罪すること、今後同様の行為を行わないことを求め、提示した条件のとおり示談が成立したという。
同社はこれら以外にも所属タレントに対する誹謗中傷等の権利侵害行為について、現在進行中の法的手続きが多数あることを明らかにしている。