ホンダ社員有志が創った「ポケモン」未来の乗り物、鈴鹿8耐で初走行 実物展示を紹介

本田技研工業は、ポケモンの人気キャラクター「コライドン」を模したミライモビリティ「ホンダコライドン」を、8月1日から3日にかけて鈴鹿サーキットで開催される「2025 FIM世界耐久選手権”コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第46回大会」で展示した。本日行われた8月3日の決勝スタート前セレモニーでは、ホンダコライドンの走る姿が初めて披露された。
#ホンダコライドン 鈴鹿8耐セレモニーで走行を初お披露目しました🥪
ホンダコライドンには、Honda独自のバランス制御技術「Honda Riding Assist」を搭載。これにより自立して走行することができるんです👀
Hondaはこれからも皆さんをワクワクさせる未来の実現に向けて挑戦を続けます🏍️#鈴鹿8耐 pic.twitter.com/HlnCNPJi8K
— Honda 本田技研工業 (@HondaJP) August 3, 2025
ホンダコライドンは、株式会社ポケモンの監修のもと、ゲーム『ポケットモンスター スカーレット』に登場する伝説のポケモン「コライドン」の形状を実物大で再現したミライモビリティ。重さ、大きさともにほぼ実物大の形状を細部まで忠実に再現し、今年3月にHondaウエルカムプラザ青山で初展示された。
この開発プロジェクトは2024年にトヨタ技術会が「トヨタミライドン」に触発され、「HondaならHondaらしいコライドンが作れる」という思いでスタートした。プロジェクトメンバーは二輪・パワープロダクツ事業、先進技術研究所から社内公募で集まった約40名の有志で構成されている。
開発では「Hondaの本気が子供の夢になる」をスローガンに、Hondaの二輪事業が培ってきた設計思想やシミュレーション技術を応用。さらに先進技術研究所が持つ先進バランス制御技術を取り入れ、ゲームの世界に登場するコライドンをHondaが考えるモビリティの形として極限まで追求する。
8月1日から2日までは鈴鹿サーキットパーク内の「Honda RACING Gallery」で展示され、3日の午前11時から約10分間、鈴鹿サーキットレーシングコースで実際に走行する姿が披露された。
最終的には、コライドンの「しっそうけいたい」での乗車を可能にし、スピードに合わせた手足や首、顔の動きの変化による躍動感の表現、さらに顔や目、瞼などの細かい動作の再現も目指しているという。
※コライドンとは…2022年に発売された『ポケットモンスター スカーレット』に登場する伝説のポケモン。主人公と一緒に旅をして成長していく相棒でもあるコライドンは、場面に応じて姿を変えることができます。4足歩行で歩く(せいげんけいたい)ほか、逞しい四肢を使って走り抜ける(しっそうけいたい)や高速での遊泳(ゆうえいけいたい)、風に乗って空を舞う(かっくうけいたい)など物語が進むにつれ能力を取り戻し、主人公を乗せてさまざまな場所へ行くことができます。
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