90年代の“セル画アニメ”を完全再現!? 『ドラゴンボールZ』ブルマ登場の新CMに感嘆「この作画でリメイク希望!」「新規でこれはやばい」

「これ……本当に新作なのか!?」――アニメ『ドラゴンボールZ』のブルマが主役の新CMが公開され、往年のファンをざわつかせている。その理由は、何よりも作画。完全に“Z”の世界観を再現しているのだ。
このCMは、エンジニア向け転職サービス「Findy(ファインディ)」のテレビCM『つくる人が、世界を面白くする。』。7月7日から関東エリアで放送され、30秒バージョンがYouTubeで先行公開された。
映像には、『ドラゴンボールZ』に登場する“天才発明家”のヒロイン・ブルマが登場。ドラゴンレーダーを起動し、スカウターを修理して戦闘力を測定し、未知の宇宙船を改造する――そんな劇中での活躍が、ダイジェスト形式で描かれている。
驚くべきは、そのビジュアルだ。ブルマの動きや表情、背景美術やアイテムの質感に至るまで、1989年〜96年に放送された『ドラゴンボールZ』本編のセル画を思わせる、手描き感あふれる仕上がり。まるで当時の映像を切り抜いてきたかのようだ。とにかく見ていただくのが手っ取り早い。
新たな作風も魅力な反面…「史上最高の作画はZ」との意見も
ドラゴンボールシリーズは、原作終了後も数多くのアニメが制作されてきた。テレビアニメだけでも『ドラゴンボールGT』『ドラゴンボール超』『ドラゴンボールDAIMA』と続き、ゲーム内映像やカードゲーム販促用の特別アニメも存在する。
そして、そのたびに物議を醸すのが“作画”だ。たとえば『GT』では「悟空がテカりすぎている」との声が相次ぎ、『超』ではテカりに加え、回による作画のムラも一部から指摘された。
直近の『ドラゴンボールDAIMA』は、デジタル作画になった後の鳥山明先生の絵柄に極めて忠実な作画と高いクオリティで話題になった。しかしそれゆえに、「あの90年代の手描き感を再現してほしい」という“Zファン”からの声も根強く残った。
今なお、「ドラゴンボール史上最高の作画はZ」だという声は多い。実際、Z放送終了後、当時のファンが納得するような作画のアニメーションは、ほとんど登場していない。
例外としてよく挙げられるのが、2018年の劇場版『ドラゴンボール超 ブロリー』や、2022年公開の『ラゴンボール超 スーパーヒーロー』の冒頭数分間の映像など。いずれも“Zっぽさ”を感じさせるシーンとして熱狂的に支持されたが、そうした例はごくわずかだ。
「Zのような手描きの質感を、今のアニメで再現するのはもう不可能なのか?」そんな諦めにも似た空気の中に現れたのが、今回のCMである。
まさに当時の映像を切り出したような、Z完全再現の新規アニメーション。ファン待望の映像に、SNSでは「新規の絵でこのクオリティはやばい。もっとZ風作画を俺たちに提供してくれ」「この作画でドラゴンボールをリメイクしてほしい」「最高すぎました! アニメと鳥山先生の絵柄がうまく融合していて、原作全巻この絵柄で見たくなりました!」といった声が次々と上がっている。
このまま本編もリメイクを……。そう願わずにはいられない、衝撃の30秒だ。
©バード・スタジオ/集英社・東映アニメーション