5,000人の漫画好きが選ぶ“最恐”オカルトマンガは?王道の伊藤潤二を抑えアニメ化目前の注目作も

エヌ・ティ・ティ・ソルマーレが運営する電子書籍ストア「コミックシーモア」は28日、来る6月6日の「恐怖の日」に合わせて『猛暑に読みたい”体感温度が下がる”最恐オカルトマンガランキング』を発表。4,968名のユーザーを対象とした調査の結果、「変な家【連載版】」(一迅社)が2,053票を獲得し第1位に選ばれた。
この6月6日の「恐怖の日」というのは、新約聖書「ヨハネの黙示録」に登場する「獣の数字」666にちなんで制定された記念日。同社では今回、この記念日に関連してオカルトマンガに関する調査を実施した。
第1位の「変な家【連載版】」は2024年に映画化され、「みんなが選ぶ電子コミック大賞2024」男性部門賞を受賞した作品。ユーザーからはどこが変なのかに気が付くとゾッとする。日常の中に潜む非日常はなにより怖いと思う」「今までに無い切り口で、家の間取りから想像されるサスペンスにゾッとした」「変哲のない間取りがとても怖い意味を持つことが分かってくるのが怖い」といった評価が寄せられた。何気ない家の間取りから恐怖を描き出す独特の世界観が多くの読者に支持された形となった。

次いで第2位には「光が死んだ夏」(KADOKAWA)が1,013票で続いた。同作品は2025年夏にアニメ化が決定しており、バラエティ番組での紹介も話題となっている。「ある日突然友人があの様になったらおそろしい。不気味と恐怖、得体の知れない怖さがある」「この世の物でないものに自我があることに恐怖を覚える。そして敵対視できないことも」との評価を集めた。

そして第3位は「伊藤潤二傑作集」(朝日新聞出版)で995票を獲得した。作者の伊藤潤二氏はコミック界のアカデミー賞とされるアイズナー賞を4度受賞し、フランスのアングレーム国際漫画祭でも特別栄誉賞を受賞しており、ミステリーやオカルトジャンルで高い知名度を誇る。

ユーザーからは「絵がおどろおどろしく、内容も気持ち悪さとホラー感が絶妙に混ざり合っていて読んだら忘れられないから」「怖いし気持ち悪くて色々な場面が脳裏に焼き付いて離れない。気味の悪いシーンをふと思い出してはゾッとしてしまう。(いい意味で)トラウマ級に怖い」「見た目の怖さは随一、さらに心理的にも終わりの見えない恐怖と不安が押し寄せてくる内容が多いから」といった声が上がった。