今年は5月27日に「ドラクエ12」続報来るか 初解禁から4年…浮上する“ロト続編説”とは?


今年は5月27日に「ドラクエ12」続報来るか 初解禁から4年…浮上する“ロト続編説”とは?

2025年の「ドラクエの日」(5月27日)を前に、ファンの間で「今年は何が発表されるのか?」との注目が集まっている。なかでも、2021年に発表された『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』の新情報がついに公開されるのではないかと期待する声が高まっている。

「ドラクエの日」とは、1986年5月27日に初代『ドラゴンクエスト』が発売されたことを記念して呼ばれるもので、この日にシリーズ関連の発表が行われるのが恒例となっている。

まず、今回のドラクエの日で発表が確実視されているのが、HD-2Dリメイク版『ドラゴンクエストI&II』の続報だ。2025年3月に放送された「Nintendo Direct 2025.3.27」では、サマルトリア王子の“妹”とされる新キャラクターの登場が示唆され、ファンの間で大きな話題となった。

それ以来、目立った追加情報は出ておらず、今回のドラクエの日ではその詳細が深掘りされると見られている。

一方で、ファンの注目が最も集まっているのはやはり『ドラクエ12』だ。2021年5月にタイトルロゴが発表されてから4年が経過したが、これまでに具体的なゲーム映像や発売時期などの続報は一切ない。

ディレクターの堀井雄二氏が「大人向け」「選択のある物語」「戦闘システムの一新」といったキーワードを語っているものの、それ以上の情報は伏せられたままだ。

その間に、キャラクターデザインを手がけた鳥山明氏と、音楽を担当したすぎやまこういち氏が相次いで逝去。『ドラクエ12』は、結果的に両氏の遺作となる見込みであり、堀井氏も「お二人の遺作に相応しい作品を」とコメントしている。

ファンの間では、「今年こそ新情報が出る」とする“ある派”と、「まだ発表はないのでは」と見る“ない派”で意見が分かれている。

“ある派”の根拠としては、ロゴ発表からすでに4年が経過しており、前作『ドラゴンクエストXI』(2017年)からは約8年という過去最長のブランクとなっていることが挙げられる。ナンバリングタイトルの間隔が空いた例はこれまでにもあったが、最も長かったのは『ドラクエ10』(2012年)から『ドラクエ11』(2017年)までの約5年。今回はそれを大きく上回る期間が空いており、続報が出るには十分な時間が経っているとの想定だ。

一方、“ない派”は、いまがHD-2D版『ドラクエ1&2』のプロモーションに集中すべき時期だからというもの。前作のHD-2D版『ドラクエ3』が予想を超える売上を記録し、社会現象的な盛り上がりを見せたことを受け、今回もその再現を狙っている可能性も。この状況で『ドラクエ12』の情報を出すことで、話題が分散してしまうのではないか、という懸念をスクウェア・エニックスがしていてもおかしくはないだろう。

HD-2Dが“12の布石”となっている可能性はあるのか?

また、ファンの間では『ドラクエ12』がロトシリーズの続編にあたるのではないかという説も根強い。もし、HD-2D版『ドラクエ1&2』のあとに物語がつながっているとすれば、ユーザーが物語を体験したタイミングで『ドラクエ12』の情報を発表したほうが、商品展開の流れとして理にかなっている。

そしてなにより今年は、ドラクエシリーズ39周年。来年2026年には節目となる40周年を控えており、そのタイミングで『ドラクエ12』の正式発表が行われるという見方もあるのだ。ただし、もし40周年に「告知」があったとしても、そこから発売まではさらに年単位の時間がかかる可能性があることを考えると、ファンにとっては不安も残る。

今年の「ドラクエの日」では、HD-2D版『DQ1&2』の続報がメインになる可能性が高いが、ファンの多くは『ドラクエ12』に関する進展を求める声も多い。待ち続けているファンたちに、希望の光は届くのだろうか。

©ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX

著者 神山勝丸
ドラゴンボールとドラクエ、鳥山明を愛する30代。好きなアニメはサザエさん。