【Switch 2】他社タイトルのパッケージ版は多くが“鍵だけ”内蔵―新方式「ゲームキー」の仕組みは


【Switch 2】他社タイトルのパッケージ版は多くが“鍵だけ”内蔵―新方式「ゲームキー」の仕組みは

6月5日に発売予定の「Nintendo Switch 2」において、サードパーティ(任天堂以外の他社開発)タイトルのパッケージ版の多くが、新たに導入される「ゲームキー・カード」方式で展開されるケースが多いことが見込まれている。

4月2日に行われた発表配信ではサードパーティから完全新作やリメイクを中心としたタイトルが数多く発表されたが、先日4月24日からさっそく主要メーカーがパッケージ版、タウンロード版ともに予約受付をECサイトなどで開始している。

これらの予約ページを確認してみると、ほとんどのタイトルのパッケージ版写真にはゲームキー・カード方式であることの表示が確認できた。『龍が如く』『ストリートファイター6』『祇(くにつがみ)』『SHINE POST』などのパッケージには「インターネット接続環境が必要な有効期限付コ一ド封入商品です。裏面を必すごください。」との記載がなされている。

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そのうち、数少ない例外は『サイバーパンク2077』や既存タイトルをSwitch 2向けに強化した「Switch 2 Edition」系統のタイトルとなっている。一方、『マリオカート ワールド』『ドンキーコング バナンザ』といった任天堂自社開発のタイトルは、従来通りの通常ゲームカード形式で提供される。

この「ゲームキー・カード」とはSwitch 2より新しく導入されるもので、カード本体にゲーム本編のデータが内蔵されていないことが大きな特徴。初回利用時にインターネットを通じて本編をダウンロードする必要があり、カードはその名の通り「鍵」の役目を持つにとどまる。

しかし、ダウンロード後は通常のゲームカードと同様にカードを本体に挿入してゲームを起動することができるため、これまでとの体感上の違いはあまりないものとみられる。むしろ、本編データを高速な本体内蔵ストレージから直接読み込むようになるため、ローディング短縮などより快適なプレイが見込める。

また、ゲームキー・カードは一般的な「ダウンロード版」とは異なり、ダウンロードデータが特定のユーザーアカウントに紐づけられない点が特徴。譲渡や中古販売が可能というメリットもある一方、ネット接続に依存するため、長期的な保存の意味合いで物理メディアを重視する層にとってはデメリットとして歓迎されない可能性もありそうだ。

著者 山本晃平