神作画で飯テロ注意!今年の春アニメは”ゆる〜い日常系”に注目 GWに観たい作品3選

今日から5月――新年度から続々と始まった春クールアニメを「ゴールデンウィーク中にまとめてチェックしよう!」と思う方もいるのではないでしょうか。ここでは話題作が揃う今期アニメのなかで、ゆる~くチェックしたい「日常系」を3つピックアップします。
「ゆるキャン△」のあfろ先生描く週末の楽しみ方アニメ『mono』
本作は芳文社「まんがタイムきららミラク」で2017年7月号より連載開始、のちに「まんがタイムきららキャラット」へ移籍したあfろ氏の4コマ漫画を原作に、4月12日より放送が開始された春アニメです。あfろ先生といえば『ゆるキャン△』の作者として知られており、今作も「きらら」らしさ溢れる作品になっています。
作中には山梨県甲府市周辺を舞台に写真部と映画研究部が合流した“シネフォト部”に所属する女子高生たちが登場。“週末の楽しみ方アニメ”をテーマに掲げ、初回からメインキャラたちのゆるやかな友情や、様々な撮影のワクワク感が楽しめます。
アニメ制作はスタジオソワネが担当。原作同様に360°パノラマカメラによる撮影する様子などが展開されており、少し変わった技法を用いてアニメ表現に落とし込むことで、風景や小物のディテールを丁寧に描き出しています。
視聴者からは「料理の作画が良いアニメは信頼できる」という感想が寄せられていたほか、回を重ねると“あfろ先生繋がり”の演出も観られるかも…?ぜひチェックしてみてください。
Ⓒあfろ/芳文社・アニプレックス・ソワネ
メシの神作画が炸裂…土曜深夜にはある意味視聴注意の『ひびめし』
続いては先ほどの『mono』の後番組としてTOKYO MXにて毎週土曜日24時30分から放送中の『日々は過ぎれど飯うまし(ひびめし)』。こちらは大学に入学したばかりの5人の女子大生が“食文化研究部”を舞台に、料理や食事を楽しむ作品です。
本作には原作がない、いわゆるオリジナルアニメの部類で、原案は『のんのんびより』のあっと氏、ストーリー原案チーム「team apa」が手がけ、漫画化は『恋する小惑星』のQuro氏が担当。アニメーション制作としてP.A.WORKSが参画しています 。
本作の見どころはズバリメシ作画。制作を務めるP.A.WORKSは「通称PA飯」と呼ばれるほどの美麗な料理シーンの作画に定評があり、本作でも作品名通りその強みをいかんなく発揮。カツ丼の“できたて感”はもちろん、食材の質感や湯気、調理器具の細部までこだわりが見受けられます。
ストーリーは「食文化研究」という名がつくものの、大学生活の自由でほのぼのとした雰囲気が魅力的。料理を通じた友情の深まりも日常系を彩ります。リアタイで視聴する場合は土曜深夜なので“飯テロ”に気をつけたが良いのかもしれません…。
©ひびめし製作委員会
週の始まりに「旅」で癒される…『ざつ旅-That’s Journey-』
そして週明け月曜日の22時30分からは同じ日常系ですが「旅」をテーマにした『ざつ旅-That’s Journey-』が放送中。こちらはKADOKAWA「電撃マオウ」で連載中の石坂ケンタ氏による漫画作品を原作に、地図や計画に縛られずSNSのアンケート結果を頼りに行き当たりばったりの“ざつ”な旅を描きます。
本作の主人公・鈴ヶ森ちかは漫画家志望の女子大生。編集部に持ち込んだ新作のネームが全ボツを食らってしまい、心が折れそうになったことを契機に唐突に思い立ち、「ざつ旅」をはじめます。旅ゆえに生まれる偶然の出会いや発見、“旅の癒し”を楽しめるストーリーが魅力的。
作中では福島県会津市や京都府など、回ごとに目的地や設定が異なるため、ゆるいながらも真新しさがあり、加えて随所には“任天堂CMの声”でお馴染み窪田等さんによるナレーションもアクセントに。Xでは「地元の文化や食べ物も知ることができる」旨の感想が寄せられており、トレンドにもランクインしていました。
暖かくなった春の季節、それに少しまとまった休み…これを見ればGWに「ざつ旅」したくなるかもしれません。
©石坂ケンタ/KADOKAWA/「ざつ旅」製作委員会