任天堂、ポケモン関連の情報漏洩で流出元開示を米裁判所に要請 昨年発生した大規模事案

昨年発生した大規模なポケモン関連の情報流出、いわゆる「Teraleak」について、任天堂(Nintendo of America Inc.)が流出源を明らかにするため、米カリフォルニア州の連邦裁判所に対して、発信元とみられるユーザーが活動したDiscordへの召喚状発付を要請した。
米媒体のPplygonが共有した関連資料によると、任天堂は18日、「GameFreakOUT」と名乗るユーザーの氏名、住所、電話番号、メールアドレスの開示を求める召喚状の申立てを連邦地方裁判所に行ったという。提出書類中には、このユーザーがDiscordサーバー「FreakLeak」において「未公開の機密情報」を投稿、拡散したと主張している。
資料中には、当該ユーザーがDiscord上で他ユーザーに対して「enjoy one about〜」と呼びかけ、流出データとみられるファイルを共有した様子も添付されていた。
https://www.polygon.com/pokemon/561817/pokemon-teraleak-nintendo-discord-subpoena
今回の情報流出は2024年10月11日ごろに公式から判明したもので、当時声明では「不正アクセスによる個人情報の漏洩」として従業員情報が影響を受けたと明かした。後に当時未発表だったタイトル『Pokémon Legends: Z-A』のソースコードの存在有無(コード本体は無し)や過去作の開発ビルド、コンセプトアート、設定資料など大量の情報が容量テラバイト級で流出したとされたことから「Teraleak」と称されるようになった。

今回の召喚状の申請が直接訴訟に発展するとは限らないものの、過去にも情報のリーク、流出事案で漏洩者に対して法的措置を講じた前例があったため、今後の動向にも注目が流出が集まっている。