サンリオ、「クロミ」著作権侵害訴訟に公式声明「契約等によって明確に当社に帰属」言及
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株式会社サンリオは25日、同社のキャラクター「クロミ」に関して、株式会社スタジオコメットから著作権侵害などの訴訟を提起されたことを伝え、現在も係争中であることを明らかにした。
サンリオは公式声明で、「『クロミ』の著作権は関連する契約等によって明確に当社に帰属しており、また、著作者人格権についても適切に処理されていると考えております。その上で、当社は、昨今のスタジオコメットの主張について、誠意をもって協議して参りました」と伝えつつ、このの見解がスタジオコメット側には受け入れなかったと明かした。
同日近辺の情報によると、スタジオコメット(代表取締役・茂垣弘道氏)側は、クロミは同社に所属するアニメーターがデザインしたキャラクターであり著作者人格権が侵害されていると主張。いわゆる「生みの親」として、創作者の保護に関する人格権 が争点となっている。
「クロミ」は、2005年に放送されたアニメ「おねがいマイメロディ」で初登場したキャラクター。同じサンリオキャラクターズの「マイメロディ」のライバルとして描かれており、スタジオコメットがアニメーション制作を担当していた。
サンリオ側は「当社とばしては、長年に渡りキャラクター等の知的財産権の取り扱いについて、適切に対応して参りました。今後も司法の場で当社立場を明確に伝えて参ります。」と伝えている。