MIXI、オーストラリアの“賭け”サービス企業を買収 車券販売やベッティングを「モンスト」に続く柱に


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MIXIは25日、オーストラリア現地法人を通じて、オーストラリア証券取引所上場企業のPointsBet Holdings Limitedの発行済株式100%を取得し、完全子会社化することを発表した。買収額は総額3億5200万豪ドル(約352億円)の現金対価でPointsBetの全株式を取得する予定。

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MIXIといえばソーシャルメディアのミクシィをはじめ、家族アルバム「みてね」やゲーム「モンスターストライク」で知られるが、近年はスポーツ事業として車券(競輪)販売サービス「チャリロト」や、スポーツなどの投票を基本無料で行えるソーシャルベッティングサービス「TIPSTAR」を展開しており、サービスは既に通期黒字化を達成するなど順調に成長している。

今回の買収について同社は、巨大な市場規模を持つオーストラリアに「ソーシャルベッティング」を広げるうえで非常に魅力的なマーケットと位置づけ行ったと説明。

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オーストラリアのオンラインベッティング市場は6.6兆円の規模を誇る、オンライン化により成⻑を続ける魅⼒的な市場としており、PointsBetはオーストラリアやカナダでベッティング事業を展開。業界トップレベルのベッティング技術と高い製品開発能力を背景に高いブランド力とシェアを有しているという。

MIXIは、PointsBetの事業基盤を活用しつつ自社が日本国内で蓄積した「モンスト」やミクシィなどのソーシャル機能に関する知見を組み合わせることで、シナジーを発揮する方針を示している。株式取得の手続きは2025年4月下旬から開始され、6月中旬頃に完了する見込み。

著者 編集部 経済・社会担当
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