『メダリスト』米津玄師のアニメ主題歌にあわせてプロスケーターが滑走!振付担当の目線で見た注目してほしいポイントは?

テレビ朝日系全国ネットにて放送中の新作アニメ『メダリスト』について、2月16日(日)に、主役を演じる春瀬なつみ、大塚剛央、そして本作のフィギュアスケート振付も担当しているプロフィギュアスケーター鈴木明子が登壇したスペシャルイベントが催された。イベントでは話題のオープニング主題歌・米津玄師「BOW AND ARROW」の楽曲に合わせ、ここでしか見られないスペシャルショーも披露された。
「BOW AND ARROW」に乗せた鈴木明子さんの滑りに会場が湧いた
2025年1月から放送開始したTVアニメ『メダリスト』は講談社「アフタヌーン」で連載中のつるまいかだ先生の作品を原作に、フィギュアスケート選手を目指す小学生の女の子・結束いのりと彼女のコーチ・明浦路司を主軸とした物語が紡がれる。東京スカイツリータウン® アイススケートパークでは、そんな本作とのコラボレーションが実施中。2月16日(日)にはいのり役の春瀬なつみさん&司役の大塚剛央さん、本作のフィギュアスケート振付を担当された鈴木明子さんによるスペシャルトークショーが実施された。
鈴木さんがスケートリンクに現れると、まずは米津玄師さんによるオープニング主題歌「BOW AND ARROW」に乗せたオリジナル振付のスペシャルアイススケーティングを披露した。観客やキャストの皆さんも元オリンピック日本代表選手の滑りを間近で見られる貴重な機会に会場も大盛り上がりな様子で、演技を終えられた鈴木さんを来場者が拍手で称える光景も展開された。
トークショーへ移ると、まずは春瀬さんから一言ずつご挨拶。続いて鈴木さんによるスペシャルアイススケーティングの感想を春瀬さん&大塚さんに伺うと春瀬さんは「泣いてしまった」と一言。鈴木さんのスケーティングからは、スケートが大好きだという気持ちがあふれ出ているように感じたそう。大塚さんはそんな鈴木さんの滑りを間近で見られた感動を話すと、「これ1回きりなのがもったいない!」と伝えた。
一方鈴木さんは緊張したと前置きしつつ、最後の瞬間振付で手を上げた際にスカイツリーのてっぺんが見えたと明かす。このスペシャルスケーティングを経て目標に向かって突き進むいのりのような気持ちになったという。また、鈴木さんの当日の衣装は自前で用意されたものだそうで、作中で狼嵜光も演じていた楽曲「死の舞踏」をプロになって初めて自身が滑った際の衣装なのだとか。
選手たちがスタート位置につくまでの一幕にも…作中シーンのこだわりとは
続いての話題は作中のスケートシーンの制作について。鈴木さんにモーションキャプチャー機材を身に着けて滑ってもらったものを参考にアニメ映像が制作されているが、その際の苦労や印象に残ったエピソードが語られる時間に。
鈴木さんは色々なキャラクターの気持ちになってモーションキャプチャーの撮影に臨むことを意識したそうで、自分自身も楽しんで滑ることができたと一言。続いて大塚さんから「一番難しかったキャラクターは誰か」という質問が飛び出した場面では、みんな難しかったと前置きしつつ鴗鳥理凰をピックアップ。理凰は男の子であることから、男性スケーターの力強さやカッコよさをどうやったら出せるかを考えて滑っていたそう。
また、鈴木さんは「これから本作をご覧になる時に、選手たちが試合や大会でスタート位置につく時の一幕にも注目して欲しい」とコメント。さらに、これまでの放送内で披露されたキャラクターたちのスケートシーンを振り返る場面も展開されるなかで、第1話で光が披露していた決めポーズや第3話で見られた三家田涼佳の滑り出しのポージング、話題を呼んだ第4話で見られるいのりのフライングシットスピンからのブロークンレッグを鈴木さんが再現して見せる一幕もあった。
その後もエピソードトークが続くなか、鈴木さんから過去に所属していたクラブに『メダリスト』の影響で来てくださった方がいたというエピソードが舞い込む。そして、今後もいのりや光のようになりたいとリンクに来てくださる方がいたら感動するとも明かした。
そろそろイベント終了の時間が近づいてきたところで、放送が終了したばかりの第7話を含む、今後の見どころを語っていきました。春瀬さんは「いのりが司と努力していく姿に注目してもらいたい」「今後はたくさんのライバルたちが登場するので、そんなキャラクターたちの物語やプログラムも見どころになる」と話してくれた。
大塚さんは、「ここから先いのりと司はスケートを続ける上での現実に向き合わなければならなくなる」とコメントし、これまで以上に熱い展開が期待される。