バンナムHD、ドラゴンボール関連売上が“3ヶ月で676億円”急伸…新作ゲームが史上最速で500万本突破


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バンダイナムコホールディングスが2025年3月期第3四半期(4-12月期)の決算発表時に補足資料の中で、「IP(知的財産)別売上高」を公表。「DRAGON BALL」シリーズの伸びがひときわ顕著に見られ、前年同期比で440億円多い1,433億円であることがわかった。

前年比で1.44倍多い数字となっているほか、前回の上半期発表では757億円であったことから、3ヶ月で676億円とほぼ倍増していることも明らかに。要因は新作アニメなどが挙げられるが、10月に家庭用ゲームソフト『ドラゴンボール Sparking! ZERO』を発売したことが大きく、通期売上1,880億円を見込んでいる。

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2024年4-12月期のIP別売上高

バンダイナムコエンターテインメントが今月発表したところによると、この「Sparking! ZERO」は世界累計販売本数が500万本を突破。「DRAGON BALL」ゲームシリーズとして史上最速の記録であると明かした。

同作は2005年に第1作目を発売した3D対戦アクション「ドラゴンボールZ Sparking!」シリーズの最新作として、17年ぶりの新作と銘打ち展開。発売から24時間で300万本を売り上げる好調なスタートを切っており、その後も無料アップデートや公式大会の実施により販売を伸ばしていた。

舞空術やかめはめ波といった「DRAGON BALL」の世界観を活かした技を駆使した戦闘が特徴で、前作『ドラゴンボールZ Sparking! METEOR』ではシリーズ最多となる182キャラクターが参戦。世界展開も北米を中心に好調だったようで、主要言語を網羅している。

直近では、追加ダウンロードコンテンツ「正義のヒーロー」パックを配信するなど、本作をさらに楽しめるようなコンテンツの拡充を図っていると紹介していた。

その他のIP別売上高でも「機動戦士ガンダム」シリーズは1,157億円と1,083億円だった前年同期比で増加、「ONE PIECE」シリーズもトレーディングカードゲームが好評でこちらも150億円ほど積み上げている。

(C)バードスタジオ/集英社・東映アニメーション (C)Bandai Namco Entertainment Inc.(※記事中数値はバンダイナムコグループ内での売上高)

著者 編集部 経済・社会担当
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