【写真27枚】マジカルミライ 10th東京公演 ライブレポート 初音ミクたちが描く10年目
今年で10周年を迎える初音ミクたち6名が届けるバーチャル・シンガーの3DCGライブ&企画展「マジカルミライ」の東京公演、初日のライブの模様を現地編集記者が写真とともにお届けする。
始まる10分前からペンライトを緑色に光らせ待機している人が増えてくる。余談だが、マジカルミライのライブ会場は基本的に平面なものの傾斜をかけ、後方でも見えやすい特別シートも用意されている。
※取材日が9月2日ですが写真は9月2日〜9月4日の全日程にて撮影されたもので、画像に一部ズレが生じる場合があります。参考資料としてご覧下さい
5人のシンガーが開幕を彩る
ライブが始まってすぐPVとともに初音ミクが登場し、マジカルミライ2014テーマソング「ネクストネクスト」、DECO*27氏の「ヴァンパイア」を連続で披露。「ヴァンパイア」は赤を基調としたMVにちなみ、ペンライトで会場を一面真っ赤に染めた。
3曲目はハロー、ハロー、ハロー!でおなじみ「ブレス・ユア・ブレス」。4曲目「おこちゃま戦争」は二人の掛け合いを上手くポップに表現している代名詞的な曲の一つ。リンのオレンジ色・レンの黄色がうまく会場にマッチした。
続いては初音ミクよりも前、200年と2006年に誕生したMEIKO・KAITOによるソロ楽曲が披露。MEIKOは高音が特徴的な17th Anniversary楽曲「私の恋はヘルファイア」、KAITOは「FLASH」だった。
その他にもこのパートでは米津玄師ことハチが2017年にリリースした「砂の惑星」が披露された他、「初音天地開闢神話」も披露。
過去のマジカルミライテーマソングでもある「39みゅーじっく!」の祭りを意識した歌詞と曲で観客を鼓舞する。各パートのA,Bメロの終わりには思わず声をかけたくなった。
途中に軽いMCも交え、先程デュエット曲で登場した鏡音リンレンが再びそれぞれソロ曲を披露。
デュエット曲や巡音ルカも登場
そろそろ巡音ルカさん出てきても良いんじゃないか?と思い出したのもつかの間、Oh Yeah!と口ずさみたくなる「shake it!」の後に初音ミク✕巡音ルカによる「Jump for joy」が披露。ペンライトを複数持つ観客は緑とピンク、2つの色で光らせていた。
続いての「on the rocks」にて観られたのはピアノを弾くKAITOと立って歌うMEIKO。この光景はもはやマジカルミライではお馴染みとなっている。
巡音ルカは単独で「Someday’z Coming」をギターを持ち披露し、ロックな曲を生バンドの圧巻の演奏で沸かせた。
初音ミクが会場を沸かせ、感動させる
ここからの後半パートは初音ミク単独の演目が9曲続く。
9曲のスタートを飾った曲はアガる曲調のマジカルミライ2018テーマソングの「グリーンライツ・セレナーデ 」。39(ミク)とthank youを掛け合わせた歌詞と曲名で有名な「39」では思わず「サンキュー!」と大声で叫びたくなるような衝動に駆られた。
数々のボーカロイドライブで感動を誘った「ODDS&ENDS」も披露。最後のサビの前の印象的なブレスと物語のような歌詞の構成が特徴だ。次の「ハジメテノオト」では感動を減衰するどころか相乗効果で感動が押し寄せる。
昨年開催されたマジカルミライ2020のテーマソング「愛されなくても君がいる」でアンコールを除き最後となった。マジカルミライ2020は祭りをテーマにしたイベントで東京と大阪、それぞれ別の衣装を同時に見ることができた。
アンコール1曲目はsasakure.UK氏書き下ろしの今年のテーマソング「フューチャー・イヴ」。マジカルミライのCMでもよく聴くこの曲は今回の企画展ブースでもたくさん聴くことができた。
続いては「Hand in Hand」。こちらも過去のマジカルミライのテーマソングで、ライブお馴染みの「ハート」も見ることができた。
最後はhalyosy氏作曲の全体曲「Blessing」で締めた。この曲は今回のマジカルミライのOFFICIAL ALBUMに収録されており、和楽器を交えた曲調が特徴。全体曲なので観客は皆思い思いの色のペンライトを光らせていた。
東京公演は9月4日で終了したが、今回のマジカルミライは初めて札幌公演が予定されている。また、ライブ後にはマジカルミライ2023の開催も発表!札幌公園とともに11年目の東京でのマジカルミライが待ち遠しい。
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【取材・文】市井 | オタク総研編集部・サブカル通信社代表【撮影・取材協力】初音ミク「マジカルミライ」製作委員会