今年で「りぼん」創刊70周年!人気作家12名の描き下ろしイラスト&表紙で振り返る歴代人気作たち


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集英社の少女まんが誌「りぼん」は2025年に創刊70周年を迎え、これを記念した特別企画を新たに発表した。記念企画では第一弾として、1月7日より全国のローソン店舗で、『ときめきトゥナイト』や『ちびまる子ちゃん』など歴代の人気作品を手がけた12名の作家による描き下ろしイラストの販売を開始する。

同誌は1955年8月の創刊以来、「時代とともに変わる小学生読者の好奇心をくすぐる、世界中の子どもたちの情報や、あらゆる感情の機微を捉える作品、記事を掲載する」との編集方針を貫き、1994年2月新春特大号では発行部数255万部を達成。2024年には再び少女まんが誌発行部数1位を記録するなど、長年にわたり少女まんが界を牽引してきた。

今回のローソンプリント企画では、店内のマルチコピー機を使用し、池野恋、種村有菜、矢沢あいをはじめとする12名の作家によるイラストをブロマイドやステッカーとしてプリントアウトすることができる。価格はブロマイドがL判300円、2L判500円、ステッカーL判が400円。販売期間は3月3日までとなっている。

集英社は今後も2025年を通じて70周年記念企画を順次展開する予定で、現在発売中の2月超特大号では、38作品のキャラクターによる記念イラストを掲載。3月特大号からは連載作家による「思い出のりぼん作品」をテーマとした連載企画もスタートする。

以下、これまで「りぼん」で連載されてきた歴代の代表作品を公式発表をもとに振り返る。

『ときめきトゥナイト』〈池野恋(いけのこい)・著〉

1982年7月号〜1994年10月号で連載。吸血鬼の父と狼女の母を持つ江藤蘭世は人間の男の子・真壁俊に恋をする。物語初期は蘭世の純粋な恋心や、ライバルの神谷曜子との小競り合いなどを中心にコミカルに描かれた。その後、真壁くんの出生が魔界と大きく関係していることがわかるなど、魔界全体を巻き込む物語へと発展。真壁くんへの愛を貫く蘭世のひたむきさ、口数の少ない真壁くんが時折見せる愛情表現が支持を集めた。蘭世が主人公の第1部、蘭世の弟・鈴世の幼馴染・なるみが主役の第2部、蘭世と真壁くんの娘・愛良を主人公にした第3部まで連載された。1982年にはTVアニメ化。コミックス全16巻(文庫版)。連載開始から40年以上たった今も人気は健在で、女性向けまんが誌「クッキー」(集英社刊)で『ときめきトゥナイト それから』が連載中。

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(c)りぼん1985年2月号/集英社
1:『ときめきトゥナイト』〈池野恋(いけのこい)・著〉

『ちびまる子ちゃん』〈さくらももこ・著〉

1986年8月号で連載が開始され、現在も不定期連載中。さくらももこ氏が小学生時代を過ごした1970年代の静岡県を舞台に、小学3年生の“まる子”とその家族や友達との日常生活が描かれている。ぐうたらで少しずる賢いまる子のキャラクターは、同年代の読者だけではなく、かつては小学生だった大人世代からも共感を得た。1990年よりフジテレビ系にてTVアニメ化されると、主題歌の「おどるポンポコリン」(B.B.クィーンズ)が第32回日本レコード大賞を受賞するなど社会現象となった。人気は全国のお茶の間に広がり、アニメは現在も放送中。さくら氏が永眠した2018年以降は、アシスタントを長年務めた小萩ぼたん氏が作画を担当している。コミックス既刊1〜18巻(以下続刊)。

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(c)りぼん1990年3月号/集英社
2:『ちびまる子ちゃん』〈さくらももこ・著〉

『姫ちゃんのリボン』〈水沢(みずさわ)めぐみ・著〉

1990年8月号〜1994年1月号で連載。おてんばでボーイッシュな中学生・野々原姫子が、“人間界に存在する人誰にでも変身できる魔法のリボン”を手にすることで始まる王道ファンタジー作品。変身のワクワク感だけでなく、明るさの裏に“自分への自信のなさ”に悩んでいた姫子の成長、そして同級生の大地との恋、魔法界に暮らす王女・エリカや魔法によってしゃべるようになったぬいぐるみのポコ太との絆など、青春における大事なことがたくさん詰まったストーリーが愛される不朽の名作。1992年にはTVアニメ化、1993年にはミュージカル化もされた。コミックス全6巻(文庫版)。

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(c)りぼん1990年11月号/集英社
3:『姫ちゃんのリボン』〈水沢(みずさわ)めぐみ・著〉

『ママレード・ボーイ』〈吉住渉(よしずみわたる)・著〉

1992年5月号〜1995年10月号で連載。高校生の小石川光希は、両親から離婚と同時にもう1組の夫婦とパートナーを入れ替えて再婚することを告げられ、同級生の松浦遊と同居することに。事実を受け入れられない光希は、平然とした態度の遊と衝突するが次第に惹かれていき…。同級生との“ひとつ屋根の下”というシチュエーション、遊の本音のみえないミステリアスさ、そして1990年代初期のトレンドだった都会的な男女の恋愛模様を描いた“トレンディドラマ”のようなストーリー展開を、当時の読者はドキドキしながら見守った。1994年にTVアニメ化。2001年には台湾で実写ドラマ化、2018年は日本でも実写映画が公開された。コミックス全5巻(文庫版)。

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(c)りぼん1994年2月号/集英社
4:『ママレード・ボーイ』〈吉住渉(よしずみわたる)・著〉

『こどものおもちゃ』〈小花美穂(おばなみほ)・著〉

1994年8月号〜1998年11月号で連載。子役として芸能活動をしている小学6年生の倉田紗南と、同級生でクラス1の問題児・羽山秋人との交流を軸に描かれる。コメディとして笑える要素がある一方で、当時の社会問題となっていた学級崩壊や体罰など、シリアスな要素も多く盛り込まれている。連載開始当初小学6年生だった紗南は、読者にとっても身近な存在であり、彼女が恋心を自覚したり、中学生になる過程で気持ちが揺れ動いていく様子が注目された。1996年にはTVアニメ化、2015年には「りぼん」創刊60周年を記念して舞台化。1999年には、物語の中で、紗南が全身全霊で向き合った映画作品『水の館』のストーリーを描いた読切まんがも掲載し、人気を博した。コミックス全7巻(文庫版)。

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(c)りぼん1995年4月号/集英社
5:『こどものおもちゃ』〈小花美穂(おばなみほ)・著〉

『ご近所物語』〈矢沢(やざわ)あい・著〉

1995年2月号〜1997年10月号で連載。矢沢芸術学院(通称・ヤザガク)の服飾科に通う主人公の幸田実果子が、自身のブランドを持つという夢に向かって邁進する姿や、幼馴染の山口ツトムとの恋愛模様を描いた学園ラブストーリー。仲間たちと自分たちの手でフリーマーケットサークルを立ち上げ、自分の“かわいい”や“好き”を貫く登場人物たちのファッションやヘアメイクは、多くの読者の憧れとなった。また、サークルに所属する生徒たちの複雑で緻密な心理描写から、恋の甘さや苦さ、葛藤しながらも将来を見据え成長する姿を描き出し、現在も時代を超え、国内外で支持を集めている。1995年にはTVアニメ化もされた。コミックス全5巻(文庫版)。

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(c)りぼん1997年1月号/集英社
6:『ご近所物語』〈矢沢(やざわ)あい・著〉

『神風怪盗ジャンヌ』〈種村有菜(たねむらありな)・著〉

1998年2月号〜2000年7月号で連載。16歳の高校生・日下部まろんが、夜は絵画を盗む“神風怪盗ジャンヌ”として活躍する姿を描いた、学園ファンタジー作品。怪盗をしながら実は絵画に潜む“悪魔”を回収しているという斬新な設定や、同級生の名古屋稚空とジャンヌの前に現れた天敵・怪盗シンドバッド、それぞれの相棒の凖天使など、キャラクターの過去や関係性がクライマックスにむかって繋がっていくストーリーが熱い支持を得た。種村有菜氏が描く、緻密で華やかな絵柄も、多くの読者と作家に衝撃と影響を与えた。1999年にはTVアニメ化もされた。コミックス全5巻(文庫版)。

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(c)りぼん1999年2月号/集英社
7:『神風怪盗ジャンヌ』〈種村有菜(たねむらありな)・著〉

『GALS!』〈藤井(ふじい)みほな・著〉

1999年2月号〜2002年6月号で連載。渋谷ナンバーワンのギャル・寿蘭を主人公に、当時の女子高生たちの恋愛や学校、家族との問題など、あらゆる悩みをコミカルさとシリアスさを織り交ぜながら描いた作品。ルーズソックスにハイビスカス、ガラケーやガングロなど、当時の“平成ギャル文化”が存分に取り入れられており、キャラクターたちのファッションは少女たちの憧れに。蘭のポジティブで力強い言動も合わさってカリスマ的人気作となった。2001年には『超GALS!寿蘭』のタイトルでTVアニメ化。コミックス全10巻(電子版)。2019年〜2023年には、マンガアプリ「マンガMee」にて本編最終回後の2002年を舞台にした続編『GALS!!』が連載された。

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(c)りぼん1999年7月号/集英社
8:『GALS!』〈藤井(ふじい)みほな・著〉

『ハニーレモンソーダ』〈村田真優(むらたまゆ)・著〉

2016年2月号で連載開始(連載中)。中学時代にいじめられていた石森羽花が、高校でレモン色の髪をした三浦界と出会ったことで変化していく学園ラブストーリー。連載初期には界が羽花を守りながら背中を押す関係だったが、次第にお互いを想い合い、成長し、唯一無二の関係性に。その様子は、読者にとって現代における理想の初恋像のひとつに。2024年12月現在、コミックスの累計発行部数が1,400万部を突破するなど、現在の少女まんが界を代表する作品となっている。2021年にはラウール(Snow Man)が三浦界役を、吉川愛が石森羽花を演じ、実写映画化。さらに2025年1月8日(水)にフジテレビ「+Ultra」ほかにてTVアニメの放送が開始される。コミックス既刊1~27巻(以下続刊)。

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(c)りぼん2022年12月号/集英社
9:『ハニーレモンソーダ』〈村田真優(むらたまゆ)・著〉
著者 編集部 アニメ情報担当