フジテレビ、漫画でオリジナルIP開発に挑戦 第一弾を配信開始、配信サービスの動き活発
フジテレビは3日、動画配信サービスFODを通じて、自社の「オリジナルIP開発プロジェクト」第1弾となる新作漫画『パーフェクトグレー』の配信を開始した。
本作は、秋葉JJ子氏が手がける新感覚のダークヒーロー・サスペース作品。主人公の東堂龍海は優等生でありながら、幼少期に祖母を殺害された過去を持つ、歪んだ正義感を持つ高校生との設定。完全犯罪へと導く人格を持つ特殊なAIと出会い、捜査の手から逃れる凶悪犯罪者を次々と抹殺していく。正義と犯罪、人間とAIの攻防を描く、スリリングな物語が展開されるという。
フジテレビは数年前から社内横断の「オリジナルIP開発プロジェクト」を立ち上げ、オリジナルIPの開発に注力している。本作についても、将来的には実写ドラマやアニメ化を視野に入れていると説明。FODの配信ページにて視聴できるほか、作品のPV映像も公開されている。
なお、国内系配信プラットフォームによるオリジナルIP開発をめぐっては、今年にも一部競合であるU-NEXTが新たに縦スクロールマンガのレーベルを設立。NTTドコモも同年、縦スクロールマンガなどのデジタルコンテンツの制作受託を行う会社を買収し、dアニメストアを通じてオリジナルコミックを中心としたIPビジネスの拡大を目指すと発表していた。