テンセント、オープンワールド「鳴潮」運営するKuro Gamesの株式を過半数取得と報道


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中国のテクノロジー・ゲーミング大手のTencentが、人気ゲームスタジオKuro Games(广州库洛科技有限公司)の株式を取得したことが複数の中国メディアの報道により明らかになり、業界内で注目されている。

游戏葡萄によれば、TencentはKuro Gamesの関係先である企業2社より37%の株式を譲り受け、保有株式を51.4%にまで引き上げ、過半数持つ筆頭株主となった。これによりTencentは同社の唯一の外部株主となり、経営権も有することとなるがKuro Games側は、これまで通り独立した経営を継続すると表明している。

同社は2014年の設立以来、「パニシング:グレイレイヴン」などのスマートフォンタイトルをリリースしているほか、直近では新作オープンワールド「鳴潮」をリリース。3000万人以上の事前登録を獲得、推計収益額は発売後5日間で約1000万ドルに及び、2024年のGame Awardsでモバイルゲーム部門にノミネートされるなど、高い評価を得ている。

Tencentは、ゲーム業界において既にRiot Games、Kraftonなど、多くの主要ゲーム会社に出資しており、今回のKuro Games株式取得はも同様の戦略の一環と見られる。「鳴潮」は1月にVersion 2.0のリリースとPS5版の発売を控えるなど、今後も高い成長が期待されるなか、国内ゲーム市場での同社の存在感が増大している。

著者 編集部 経済・社会担当
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