少女の壮絶なドラマが展開!アニメ『ヒロアカ』最新話目前、主役声優が「ずっと泣いていました」回想…お茶子とトガ描く先行カット公開


アイキャッチ画像

2024年春より毎週土曜17時30分〜放送中のTVアニメ『僕のヒーローアカデミア』第7期について、本日9月28日(土)より順次放送となる期第20話(通算158話)「少女のエゴ」の先行場面カットとTV未放送の30秒予告編が公開となった。

※以下、公式発表によるエピソードの内容を含みます。ご注意ください。

先週放送された7期第19話「I AM HERE」では、覚悟を持ってオール・フォー・ワン(AFO)の前に立ちはだかるオールマイトの姿と、もう一つの大きなエピソードとなる、エンデヴァーと息子・轟焦凍とその兄である敵<ヴィラン>荼毘=轟燈矢ら「轟家」の壮絶な戦いとドラマの決着が展開。なかでも、轟家全員が集まって荼毘=燈矢と正面から向き合い、彼を受け止め、遂に邂逅を果たした姿は、ファン・視聴者に大きな衝撃と反響をもたらした。

そして、10月5日(土)に放送となるのが、7期第20話(通算158話) 「少女のエゴ」。前回と負けず劣らずの、物語の重要なポイントである“ヒーロー”麗日お茶子と“敵<ヴィラン>”トガヒミコ、この2人の少女のドラマが描かれる。自分にとっての“普通”が社会には受け入れられず、そして大事な仲間が殺されヒーローの復讐を果たさんとするトガ。そんな彼女を拒絶するではなく、刃を向けられてもその“普通”を少しでも理解しようとするお茶子。果たして2人の対峙はどんな結末を迎えるのか…。

「少女のエゴ」ビジュアル

この度先行カットの解禁にあわせて、今回の主役ともいえる2人、お茶子役の佐倉綾音さんとトガ役の福圓美里さんのインタビューコメントが到着。この回に懸けた想い、アフレコ当日に感じた気持ちなどが届けられた。

「出会いに感謝」主役演じる二人の想い

――この7期第20話(No.158)「少女のエゴ」の物語を原作で読んだ時、どんな気持ちになりましたか?

佐倉さん「来たるべき日として頭の端っこで想像はしていたはずなのに、堀越先生の絵でそれを現実として突きつけられた時、ただ呆然として、ごちゃごちゃな涙を流すことしかできませんでした。肯定と否定が自分の中でうずまいて、それでも出会わなければよかったとは思えず、ただただヒロアカとの、トガヒミコちゃんとの出会いに感謝しました。」

福圓さん「これ以上ない素晴らしい結末に、トガの声優という以前に一読者として圧倒されました。トガちゃんが誰も傷つけず罪を償い社会で生きていくことは可能なのかとここ数年何度も考えたけれど、それは彼女を苦しめつづけた「大多数の普通」の枠に押し込めることになるし…もうご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、まだの方はアニメで彼女たちの生き様を見届けてくださったら嬉しいです。」

――アフレコまでにどんなことを考え、そして当日はどんな想いで臨んだのでしょうか?

佐倉「この回のアフレコが来なければいいのに、とずっと真綿で首を絞められているような感覚があって、でもすでに苦しみの最中にある彼女たちの時間を、歩みを絶対に進めてあげなくてはならないという使命感もあって、心がぐちゃぐちゃなままスタジオに到着しました。福圓さんとは通路をあけた隣の席に座りました。隣だけど確実に溝があるその距離感が一番心地がよくて、アフレコに集中することができました。」

福圓「原作に感動したと共に、これをいつか演るのかぁ…と思ったら正直プレッシャーで。あと終わりたくないのもありまして、なるだけ遅くなったらいいなあなどと思っておりました。当日はなんだかとても静かでした。心も頭の中も。スタジオも。戦いに行くときってこんな感じなんですかね。不安がなかったわけじゃないけど、綾音ちゃんに会ったらいつもと纏っている空気が全然違くて、この人と真正面からぶつかれるの楽しみでしかないと思えました。」

アフレコ時には「泣いていました」芝居の胸の内を明かす

――お互いの掛け合いをはじめ、アフレコ中にはどんなことを感じましたか?

佐倉「ずっと泣いていました。収録中、台本の文字はほとんど見えなくなっていて記憶もほとんどありません。絵コンテのトガちゃんの顔だけが脳裏に焼き付いています。芝居というか、生きたという感覚が近かった気がします。容赦なくリテイクは飛んできた気がするのですが、あまり覚えていません。どのテイクがチョイスされたのか、私もオンエアでないと分かりません。休憩に入っては、先輩たちが「すごいね」「すごかったね」と労ってくれたことだけに安心感を覚えて、また台本に向き合って心を痛めて涙を流して…の連続でした。福圓さんはなぜかすっきりとした顔をして「綾音ちゃん、なんでそんなに泣くの」と笑っていて、それがまたしんどくて、アフレコが終わった後も街を歩きながらしばらくひとりで泣いていました。」

福圓「正直記憶が飛び飛びで。途中で「喉が終わる」と思ったのは覚えています。アフレコの後2.3日ヒリヒリしていました。主観になりすぎる部分を音響監督さんはじめスタッフさん方からご指示いただき、めっちゃくちゃ丁寧に録っていただきました。本当に何度もやらせていただけたのと、綾音ちゃんと共にあの瞬間にしか出ない芝居だと思うので荒い部分あるかもですが後悔はありません。」

――放送を待っているファン・視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

佐倉「デクくんから始まったふたりの関係は、いつしかちいさな女の子ふたりの矜持のおはなしになっていきます。すべての想いをとりこぼさんとする、ヒーローとしてだけでないお茶子の人間性をどう表現したらいいか最後まで悩み抜きました。デクくんに影響を受けたちいさなふたりの、ひとつの結論をぜひ見届けてください。」

福圓「ついにこの日が来てしまいます。私もまだ完成を観ていないのでオンエアで皆様と一緒に観るのが楽しみです。トガヒミコの声をおよそ10年やってまいりました。掴みにくく何層もある彼女ゆえ、トガちゃんと私の間には常に少し距離があります。でもこのエピソードでは完全に重なった瞬間がありました。どうか不器用なトガちゃんと、優しいお茶子ちゃんの想いが皆様に届きますように。7期クライマックス、見逃さないでくださいね。」

『僕のヒーローアカデミア』TVアニメ7期 作品情報

コミックスシリーズの世界累計発行部数8500万部を突破!週刊少年ジャンプ(集英社刊)で連載中の堀越耕平による大人気コミックを原作としたTVアニメ『僕のヒーローアカデミア』。舞台は総人口の約8割が何らかの超常能力“個性” を持つ世界。事故や災害、そして“個性”を悪用する犯罪者・敵<ヴィラン>から人々と社会を守る職業・ヒーローになることを目指し、雄英校に通う高校生・緑谷出久“デク”とそのクラスメイトたちの成長、戦い、友情のストーリーが繰り広げられていく!

【放送】読売テレビ・日本テレビ系全国29局ネット ※一部地域を除く
【原作】堀越耕平(集英社「週刊少年ジャンプ」連載) アニメーション制作:ボンズ

©堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

著者 編集部 アニメ情報担当

icon 関連リンク