「ELDEN RING」大ヒットのフロムソフトウェア、初任給を26万円→30万円に昇給 新作念頭に採用強化、グループでも大きな存在感


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「ELDEN RING」や「アーマード・コア」シリーズなどで知られるゲーム開発会社のフロム・ソフトウェアは4日、2025年4月から在籍社員の基本給を平均約11.8%引き上げる決定を発表した。新規学卒者の初任給も26万円から30万円へ引き上げるという。

フロム・ソフトウェアによると、同社のミッション「感動を伝えたい。価値を生み出したい。喜ばせたい。」を実現するためには、社員がコンテンツの開発に専念できる環境を整えることが必要との認識を示しており、収入安定や働きがいある環境作りに取り組んでいると紹介。

今回の基本給や初任給の引き上げはそうした取組の一環であると説明し、「これからもユーザーの皆様にさらなる感動と「価値あるゲーム」を提供するべく、ゲーム開発に取り組んでまいります」と伝えている。

KADOKAWAグループ全体にも大きな影響力

フロム・ソフトウェアは「DARK SOULS」「アーマード・コア」などのコンシューマタイトルを開発するメーカーとして、2014年からKADOKAWAグループ会社となっている。2022年に発売したタイトル『ELDEN RING』は国内外で大ヒットを記録し、2023年3月期におけるKADOKAWAグループのゲーム事業が前期比55%増、3Q単体で営業利益2,100%増と成長を牽引した。

参考:KADOKAWAの2023年3月期第3四半期は『ELDEN RING』ヒットでゲーム事業の利益が2,100%増加

翌期以降はヒット反動で減収となるものの、本年5月に発表した同作の追加ダウンロードコンテンツは発売3日間で世界累計売上本数が500万本を突破。グループ全体でも大きな存在感を放っている。

そうした成功もあってか、同社は「新プロジェクト開発スタッフ 大規模募集」と銘打ち中途採用や新卒採用を強化。見込給与は応相談としつつも、プランナーからデベロッパーまで多様なポジションを募集している。

著者 編集部 経済・社会担当
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