SNS発キャラが相次ぎ誕生…推しファン急上昇の「ちいかわ」他作を凌ぐ圧倒的な支出喚起力


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エンタメ市場の分析調査を行うGEM Partnersが月次で実施する「エンタメブランド調査」の最新発表によると、SNS発のオリジナルキャラクターが注目度を増すなか、特に『ちいかわ』『お文具』『んぽちゃむ』『おでかけ子ザメ』『コウペンちゃん』の5キャラクターの人気が顕在であると紹介している。

2024年9月度の本調査レポートでは、直近半年間とその前の半年間を比較し、比率ベースで推しファン人数が急上昇したSNS発のオリジナルキャラクターを発表しており、前記キャラクターがTOP5にランクイン。なかでも、ナガノ氏原作の『ちいかわ』は推しファン人数が突出して多く、既に非常に高い人気を得ているブランドになっており、その勢いは今なお増しているという。

調査では平均支出額やファン数などの推測値も発表しており、平均年齢は『んぽちゃむ』が最も低く30.0歳、『おでかけ子ザメ』が最も高く41.8歳と、約10歳の開きがあることなどが判明した。また、月当たりの平均支出金額では、『おでかけ子ザメ』が635円と最も低く、『ちいかわ』が3,214円と最も高いという結果が出た。

メディアミックス展開に関しては『ちいかわ』『コウペンちゃん』『んぽちゃむ』は「キャラクター」として推す推しファンが最も多い一方、『おでかけ子ザメ』は「アニメ・特撮」、『お文具』は「ネット動画」の推しファンが多いことが分かった。そのうち『おでかけ子ザメ』はKADOKAWAが版権を持っており、アニメ等とのコラボも活発に行っていることが要因に挙げられる。

そしてファンの熱量を示すファンスケール構成比では、『コウペンちゃん』のみが「人生の一部/信者」と「大ファン」を合わせた割合が50%を超えているといい「誕生年が2017年で他の4キャラクターに比べて平均ファン歴も長いことから、着実に推しファンが定着しつつあるのだと考えられます」と分析。他の4キャラクターは40%以下となった。

支出意欲のあるカテゴリーでは、『コウペンちゃん』以外の4キャラクターで「おもちゃ」が最も高く選ばれた一方、『コウペンちゃん』では「雑貨」が最も高かった。また、『おでかけ子ザメ』では「マンガ・コミック」への支出意欲が他のキャラクターより高く、SNS上でマンガ作品として生まれた経緯が反映されていると考えられるという。

 

著者 編集部 経済・社会担当
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