大手参入で競争力低下?ニッチジャンルが隆盛―VTuber事務所乱立時代の「カオスマップ」最新版が公開


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VTuberやIPコンテンツのマーケティングなどを行うuyet(uyet.jp)は22日、「VTuber/Vライバー事務所カオスマップ【2024年8月ver.】」を公開し、大小さまざまな国内プロダクションの立ち位置を紹介した。

本カオスマップは、VTuberおよびVライバー事務所の現状を視覚的に把握できるよう、2枚の地図形式で表現されるもので、2023年11月版の更新版となる今回の資料は、業界の最新動向を反映している。

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VTuber事務所のカオスマップでは、各事務所をジャンル別に分類しており、最も多いカテゴリーは「オールジャンル」だが、それに続いて「歌」「ゲーム」「アイドル」「クリエイター」の順に多くなっている。特に「歌」と「ゲーム」に特化したVTuberの活躍が事務所の成長に寄与していると分析されている。

そして、注目すべき傾向として、大手芸能事務所のVTuber事業への参入が挙げられる。「バーチャル・エイベックス株式会社」や「STARDUST VIRTUAL STUDIO」などが、その代表例として紹介されている。しかし、大手事務所の規模拡大や買収の増加により、小規模事務所の競争力が低下している傾向も指摘されている。

こうした状況下で、特定のニッチな分野に特化した小規模事務所の誕生が注目を集めていることもマップからうかがえ、全体的に大手以外が苦戦を強いる中で、今後は少しニッチなVライバー事務所が増加していくことが予測されるとも分析していた。

著者 編集部 経済・社会担当
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