金ローで「ジブリ」放送されたら“とりあえず録画”派は多い?「サブスク無し」だけじゃない、鋭い視点も


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日本テレビ系「金曜ロードショー」は2日、8月下旬にスタジオ・ジブリ作品を2週連続で放送することを発表した。この知らせを受け、SNS上では「とりあえず録画する」という声が多く見られており、子育て世代ならではの視点も話題になっている。

金曜ロードショーでは、8月23日に『となりのトトロ』、30日に『天空の城ラピュタ』をそれぞれ21時から放送予定。「金ロー」として、夏シーズンのジブリ作品放映は風物詩と言っても過言でないほど放送されており、その都度でオンエアを「録画」する視聴者も多い。

その大きな理由として、ジブリ作品はサブスクリプションサービスで視聴できないことが挙げられる。現在、ジブリ作品はNetflixやプライムビデオといった月額制配信サービスには配信されておらず、TSUTAYAなどでレンタルDVDを借りるのが手軽な視聴方法となる。

サブスク形式の動画配信全盛期のこの時代、レンタルショップが激減している現状や、そもそも海外ではNetflixで配信されている状況を鑑みると、国内での視聴手段が少ないことへの是非は一定数見受けられる。そうした背景もあり、「金ロー」という無料放送での録画は、好きな時間にいつでも見るためには欠かせない、絶好のチャンスにもなっているようだ。

子育て世代の「録画しておいて損はない」との意見も話題

そして、録画する理由はサブスクでの視聴困難だけではないようだ。先日の連続オンエアが決定した際、小さなお子さんのいる家庭は「録画したほうがいい」と、録画をおすすめする投稿がXなどで話題になっていた。

これは子育て世代からは「子どもたちは異様にジブリ作品を好んで見たがる」という声が寄せられた。特に23日放送の『となりのトトロ』は「メイ」といった同世代のキャラクターもいることから、映像視聴は子どもたちにとっては単なる再放送ではない、よとして捉えられており、よく見られる理由の一つとも指摘されていた。

そして、本編と放送時点のCMが一緒になって記録される録画の特性は「幼少期時代の記憶に強い印象を与えるのでは」という鋭い視点も注目を集め、この点について多くのユーザーが共感を示していた。

確かに、テレビ放送をダビングしたDVDやBlu-rayを数年後、十数年後に見返してみると、CM一つとっても「こんな曲流行ってたよね」「このタレント引っ張りだこだったな」などと、懐かしさ感情が湧いてくる。それと同時に、個人的な出来事や社会的事象が連鎖的に思い出す方も多いのではないだろうか。ましてや自分が小さかったら…と想像すれば、より強く記憶に刻まれそうなのは想像に易い。

ジブリ側の意向や権利絡みもあり、サブスク視聴ができない現状は不便であるものの、お子さんや子育て世代にとって、ジブリ作品の金曜ロードショーでの放送や録画は、単なる映画の鑑賞機会以上の意味を持っているのかもしれない。

著者 山本晃平