「推しの子」第2期、集英社が“最新刊ネタバレに配慮を”変化球CMに反響「凄く大事だと思う」事件言及する投稿も


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TVアニメ『【推しの子】』待望となる第2期の放送が7月3日(水)23時よりスタート。早くも視聴者やファンからは多くの反響が寄せられているほか、同時にやや変化球だったCMにも注目されている。

それは地上波同時、単独最速での配信を行っている「ABEMA」にてオープニング後〜Aパートに入る際に放映された集英社による『【推しの子】』原作に関する、最新刊発売を伝える15秒程度の告知CM映像。

『推しの子』原作最新刊のCMに反響

「週刊ヤングジャンプ」および「ジャンプ+」にて連載中の原作では、コミックス最新15巻が7月18日に発売を予定している。今回のCMでは最新刊発売を告知したものであるが、派手な演出は一切なく、「漫画【推しの子】から皆様へご協力のお願いです」とのテロップのみが掲示。ナレーションもお詫び広告を想起させるかような落ち着いたトーンで展開された。

その後、「第2期の放送が始まり、アニメファンが急増する見込みです」として、今後の放送によりシリーズのファンが激増する可能性に期待しつつ「公共の場で最新刊の会話はなるべくお控えください。」と公然でのネタバレに配慮するよう呼びかけた。該当箇所の一例として「カフェ」「ライブハウス」「病院」「交通機関」「釣り堀」などを上げ、そのイレギュラーなCM内容には反響があった。

敢えて落ち着いた雰囲気に仕立てて最新刊告知の拡散を図っているのか、ネタバレへの注意を促すのが主目的なのか、その両方の意図があるかは不明なものの、これを見た視聴者からは「(本編以外で)一番おもしろかった」「すごく大事だと思う」「他の作品でも同じこといえる」などとその内容に賛同する感想が寄せられていた。

なお、『【推しの子】』をめぐっては今年5月、京都府内の法務局職員間で原作漫画のネタバレを発端とするトラブルが発生、暴行の疑いがあるとして50代男性が書類送検になる事件が起こっており、これを引き合いに出し重要さを主張する意見もみられた。

(関連)「推しの子ネタバレ」暴行容疑で書類送検の法務局職員、不起訴処分 京都地検(京都新聞)

このケースはあまりにも極端な事例であり、手を出す行為の正当化はできない。一方で、原作では、先日に最終章へと突入することが発表されており、今後の展開を知りたくない方も多いことが想定され、公共の場や友人との会話で話題に挙げる場合には一定の配慮をする必要もありそうだ。

この映像はTOKYO MXほか地上波オンエアでは見られなかったといい、ABEMAのリアルタイム放送限定とのこと。次回第13話(2期2話相当)にも放映されるかは不明だが、本編以外の部分にも注目したい。

©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社

著者 オタク総研編集部2班