ソニー、アニメ制作ソフトを独自開発、作り手の育成にも意欲的 海外アニメサービス「Crunchyroll」は1,300万ユーザーを突破


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ソニーは23日、2024年度の経営方針説明会をオンライン上で開催。代表執行役会長の吉田 憲一郎氏をはじめ関係者が今後の展開について説明した。

なかでもエンターテイメント分野からは「IP価値最大化に向けた現在の取り組み」として「創出」「育成」「拡張」の3フェーズで各ジャンルの動向を紹介していた。うち、アニメにおける展開としてはグループ会社・アニプレックスによる高品質な作品の創出や流通をアピールすると同時に、制作効率化の一環として独自のアニメーション制作ソフトウェア「AnimeCanvas」の開発を行っていることに言及した。

同ソフトは現在ソニーグループのエンジニアと連携して開発を進めているといい、運用の初期段階ではアニプレックス傘下の制作スタジオのA-1 Pictures やCloverWorksをはじめとしたグループ内での活用を行うとしたほか、将来的には社外のスタジオへの提供などを視野に入れている。ソフトウェアの独自開発を通じて制作環境と効率の改善、作品品質の向上を図りたいという。

そして、海外展開についてはグループの北米小会社が運営する英語圏向けのアニメストリーミングサービス「Crunchyroll(クランチロール)」の加入者が1,300万人を突破したことを発表。

Crunchyrollは2020年にアニメ動画サービスを提供していたFunimationが買収して以降、ソニーグループによる運営に。買収が完了した2021年には会員数が500万人だったが、人気テレビアニメ「⻤滅の刃」の独占配信などが奏功し、わずか2年のうちに1,200万人を突破する急伸を見せていた。そしてこの度、さらに100万人の伸長を見せ1,300万人を突破することとなった。

こうしたアニメの企画、制作、流通、海外展開、二次利用をワンストップでグループ内で行う強みを活かしつつ、今後は「アニプレックスとCrunchyrollを中核に、業界とも連携して海外のアニメクリエイターを育成するアカデミーの設立検討」を行うなど、育成分野でも力を入れていく意向を示した。