コーエーテクモ、営業外収支が過去最高 投資運用益が寄与、スマホゲーム展開で売上高も最高値


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コーエーテクモホールディングスは4月30日、2024年3月期の通期決算を公表。営業利益が27.2%の減益(前年同期比、以下同)となった一方、営業外利益を加味した経常利益は14.6%の増益だったことが分かった。

中核となるゲーム事業においては、当該期に新作スマホゲーム『信長の野望 出陣』『レスレリアーナのアトリエ』の配信を開始したほか、中期経営計画で重点目標に掲げていたパッケージタイトルの展開を進めており、3月発売の『Rise of the Ronin』ではユーザーから高い評価を受けたと紹介。

これにより、売上高は“経営統合以来最高”を記録した一方、自社パブリッシングに注力したことで販売手数料や外注加工費が増加したことが影響し、営業利益は減少。今後は新作の発売や既存タイトルの収益性向上に取り組むとした。

「本業を下支え」方針で投資運用益が好調

減収となった営業利益とは一転、大幅な増益を記録した経常利益については「金融市場を注視しながら運用を行い、受取利息、有価証券売却益を計上した」と説明し、「営業外収支」については過去最高を更新したことが分かった。

営業外収支については、主に「投資有価証券売却益」「デリバティブ評価益」等の投資運用益の伸長が顕著に見受けられ、この動きは同社が4月15日に発表していた業績予想の修正告知にて発表されていた。同社はかねてより、襟川恵子会長による資産運用が自社業績に大きく影響していることで知られており、これらを反映したものと見られている。

なお、4月からの2025年3月期については、業績は売上高は6.4%増を、営業利益は5.3%増を、経常利益は12.6%減をそれぞれ見込んでいる。各ゲームブランドごとの動向については以下の通り。

■各ゲームブランドの動向(公式発表)
●「シブサワ・コウ」ブランド
『Winning Post 10 2024』3月発売
『信長の野望 覇道』配信1周年
『三國志 覇道』配信3周年
●「ω-Force」ブランド
『Fate/Samurai Remnant』ダウンロードコンテンツ第1弾「断章・慶安神前試合」2月配信
●「Team NINJA」ブランド
自社初のオープンワールドアクションRPG『Rise of the Ronin』全世界で発売
→「メタクリティックのユーザースコアで8.7を獲得するなど、高い評価をいただきました」
『Wo Long: Fallen Dynasty Complete Edition』発売 プレイヤー数は全世界で累計500万人を突破
●「ガスト」ブランド
『レスレリアーナのアトリエ ~忘れられた錬金術と極夜の解放者~』Steam版・グローバル版1月配信
●「ルビーパーティー」ブランド
→「新規タイトルの開発に注力しています」
●「midas」ブランド
位置情報ゲーム『信長の野望 出陣』配信開始

オタク総研編集部

著者 オタク総研編集部
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