『ゆるキャン△ 』アニメ第3期、放送直前にキャスト集結…新体制の新作は「丁寧なバトンタッチが行なわれた」印象語る


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4月4日(木)よりTOKYO MXほかにて放送開始のTVアニメ『ゆるキャン△ SEASON3』について、本作のスペシャルステージが23日、AnimeJapan 2024のGREENステージにて実施された。

イベントには各務原なでしこ役の花守ゆみりさん、志摩リン役の東山奈央さん、土岐綾乃役の黒沢ともよさんらメインキャストが集結。黒沢さんが「はじめまして! (『SEASON3』のOPテーマを歌う)キミのねです!」と冗談交じりに挨拶するなど、初っ端より放送直前の作品を盛り上げつつ、ゆるっとした雰囲気で期待を高めた。

第3期に向けた最新PVの感想を聞かれた東山さんは「『SEASON3』で制作陣が変わり、再スタートという形になりました。『アフレコの仕方も変わるのかな?』と漠然とした想いを抱いていたのですが、PVのとおり、本当に丁寧なバトンタッチが行なわれたので、安心して『ゆるキャン△』の世界に浸ってください!」とコメントした。

第3期までの軌跡を振り返り

これまでを振り返るトークパートでは2022年7月公開の映画『ゆるキャン△』が話題に上がり、大人になったリンやなでしこたちを演じたということで、高校生の彼女たちに声をあてるのは約3年ぶりとなり、勘を取り戻すのが大変だった……のかと思いきや、花守さんいわく「リンちゃんの声を聴いてすぐにチューニングできた」と回想。

ここからは『ゆるキャン△』第一作目、『ゆるキャン△ SEASON2』の振り返りへ。第一作目・第一話の話になると「いきなりいびきをかいているヒロインって、なかなかいないですよね……」と苦笑いの花守さん。

東山さんは「リンとなでしこは最初から意気投合したわけではないんです。リンが『なでしこはちゃんと様子を見ながら距離感を詰めてくれるんだな』、とわかってから仲よくなっていった感じで。ふたりが仲良くなるところまでを『ゴール』に設定し、(第一作目~映画まで監督を務めた)京極監督と“仲良しゲージ”の逆算をしながら演じました」とアフレコの裏話を語った。

次ぐ『SEASON2』に関するトークでは、綾乃の初登場シーンの話題で盛り上がった。こたつから這い出るように登場した綾乃に「高校時代は私もあんな感じでした(笑)」と黒沢さんがカミングアウト。綾乃の「暖かくなったら山梨に遊びに行くよ」というセリフで『SEASON2』が終了し、『SEASON3』へとつながっていった『ゆるキャン△』。

アフレコ時の印象、そして序盤の見どころポイント

東山さんは「先週までアフレコしていた感覚で第一話を迎えました」と話し、花守さんは「『ゆるキャン△』のアフレコが始まるときは毎回、原作のあfろ先生や監督さんから『今回はこういうコンセプトです』と教えていただくので、今回もお話を聞いて気持ちが引き締まりました」とコメント。

『SEASON3』で本格的に綾乃を演じることになった黒沢さんは「ふたりに挟まれて、とても幸せなアフレコでした。『SEASON3』はコミカルなシーンが多く、テンポよく進むので、『もっとのんびりと物語が展開すると思っていたのに、結構頭を使うなあ』と思いました」と振り返った。

また、序盤の見どころについては、東山さんが「いろんな吊り橋が出てくるので、まるでアトラクションみたいでした」花守さんは「リンちゃんとアヤちゃん(綾乃)のリアクションに注目してください!」とそれぞれ語り、期待を誘った。

最後は3人からメッセージが贈られた。
「『ゆるキャン△』のステージはこんなにゆるくていいんだ、ということがわかり、作品に携わっていくうえで大きな自信になりました(笑)。楽しかったです!」(黒沢さん)
「『SEASON3』まできましたが、まだまだ面白くなっていきます。触れれば触れるほど好きがあふれるこの作品に出会えたことに感謝です! 一生『ゆるキャン△』に関わっていくのが夢ですし、みなさんにも思っていただけていたらすごくうれしいです。これからもゆるっとした日常を楽しんでいきましょう!」(東山さん)
「彼女たちに関わる時間は、役者陣にとっても幸せな時間です。
新しいことを始める人、逆にいまの生活を愛おしいと思っている人の背中をそっと押してあげられる、寄り添えるような作品になっていけばいいなと思っております。これからも応援よろしくお願いします!」(花守さん)

『ゆるキャン△』第3期作品情報

【原作】あfろ(芳文社「COMIC FUZ」掲載)
【監督】登坂 晋
【音楽】オープニングテーマ:キミのね/エンディングテーマ:亜咲花
【アニメーション制作】エイトビット
【キャスト】各務原なでしこ:花守ゆみり/志摩リン:東山奈央/大垣千明:原紗友里/犬山あおい:豊崎愛生/斉藤恵那:高橋李依/土岐綾乃:黒沢ともよ/ナレーション:大塚明夫

©あfろ・芳文社/野外活動プロジェクト