「庵野秀明展」最終地・愛知で開幕―本人もサプライズ来場「多くの才能が集まってくれると」作り手に熱いエール


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全国7都市で開催され45万人が来場した「庵野秀明展」より、最終開催地となる愛知会場が4月13日(土)から金山南ビル美術館棟(名古屋市中区)にて始まった。

この展覧会は、2021年に国立新美術館で始まった「庵野秀明展」の巡回展として展開されているもので、今回が最終開催となる。2024年4月13日から6月23日まで開催(※)されており、会場では庵野秀明氏が総監督を務めた『シン・エヴァンゲリオン劇場版』をはじめ『シン・ウルトラマン』、『シン・仮面ライダー』などを網羅。原画からミニチュアセットまで多彩な制作資料が数多く展示される。

この展覧会の開催を記念して、庵野秀明氏ご本人が展示会場を内覧したと主催のテレビ愛知が発表した。来場はサプライズだったといい、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に登場する第3村の場面設定・画面構成検証用ミニチュアセットの設営を手伝った、名古屋学芸大学の学生14名の招待のもと行われた。

愛知会場の見どころは…

学生さんの「仲間や多くの人と一緒に作品を制作する良さとは? 」という質問に対し、「自分では思いつかないようなアイデアを、スタッフや友人が思いついてくれて、作品の面白さにつながる。人間関係で悩むことはあるが、ほかの人と仕事をするのは面白い。 」と答えた庵野氏。学生の皆さんは少し緊張した様子でしたが、和やかな空気の中、ギャラリートークが進んだという。

最後に、サプライズ来場の知らせを受けて急遽集まった報道陣に対し、取材に応じた庵野氏。「庵野秀明展を本人としてどのように受け止めているか」という質問に対し、「見てくれた人の刺激になると良い。特に若い世代の人に、中間制作物を通じてアニメ特撮映像を作る大変さや面白さが伝わり、この業界に一人でも多くの才能が集まってくれると嬉しい。」と回答。

続けて、最終開催地の愛知展の見どころを聞かれた庵野氏は、他会場との違いとして、「『シン・仮面ライダー』や50周年を迎える『宇宙戦艦ヤマト』の展示を増やしたこと」とコメントした上で、展示室の入場口の壁面に直筆のサインを残し、より多くの来場者が訪れることへの期待を表明した。

庵野秀明展
期間:2024年4月13日(土)~6月23日(日)
開館時間:9:30~17:00/金・土・GW期間9:30 ~20:00
※GW期間:4月26日(金)~5月6日(月)
場所:金山南ビル美術館棟(旧名古屋ボストン美術館) 名古屋市中区金山町1-1-1
主催:テレビ愛知、時事通信社、BVコミュニケーションズ
※開館時間は9:30から17:00、金・土・ゴールデンウィーク期間は20:00まで