ホロライブ運営のカバー、初の海外拠点「COVER USA」北米に設立へ 世界と勝負できる新たな“日本発”目指して


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国内大手VTuberプロダクション「ホロライブ」などを運営するカバー株式会社は12日、同社初となる海外拠点「COVER USA」を開設すると発表した。北米地域におけるグローバル展開の一環として現地化(ローカライズ)を推進するため、本年7月の設立を目指す。

同社は海外事業として「ホロライブプロダクション」傘下の英語圏向けVTuberグループ「ホロライブEnglish」を展開しており、配信プラットフォームでの活動だけでなく、ライブイベントの開催や、各地域の現地企業とのコラボやタイアップといったオフラインでの活動も積極的に行っており、2023年には8ヶ月間で26件の海外イベントに出展するなどその動きは顕著に見られる。

本発表に際し、同社は「『VTuber』というカルチャーを漫画・アニメ・ゲームに続く世界で勝負できる日本発の新たなコンテンツ産業として昇華させるため、グローバルでのビジネス・コンテンツ展開を加速する第一歩」であると、COVER USA設立の背景についても説明していた。

海外展開の成果としては昨年8月に「ホロライブEnglish」所属「がうる・ぐら」が北米最大級の配信者アワード「Streamy Awards」で表彰されたほか、2024年2月に「CJPF(クールジャパン官民連携プラットフォーム)アワード2024」のプロジェクト(事業)部門にて、先述の全体ライブイベントが準グランプリを受賞するなど、国内外でVTuber活動が認められる事例が出てきているという。今後、これらの取り組みをさらに推進すべく、今回のCOVER USAを皮切りに、現地でのコミュニティ拡大とビジネス機会の創出を目的として、様々な施策を展開していくとしている。

カバー株式会社 代表取締役社長 谷郷元昭氏
「当社は、「VTuber」という日本発のカルチャーを世界中に浸透させるべくチャレンジしております。昨年も20件以上のアニメコンベンションに出演し、LAでの大型ライブコンサートも実現してまいりました。この度、北米におけるVTuberカルチャーの更なる浸透のために、北米拠点を開設させて頂くこととなりました。北米拠点では現地に根ざしたPRや事業の拡大を進めてまいりたいと考えております。今後、現地の企業様と様々なビジネスでご一緒させて頂くことを楽しみにしております。」