まる子役のTARAKOさん急逝、最後の出演エピソードは3月24日の1時間SPで放送 共演陣やスタッフ一同からのコメント公表


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本日3月9日(土)深夜、『ちびまる子ちゃん』でまる子役などを務めていた声優のTARAKOさんが4日未明に急逝したことが明らかとなった。これを受けてTVアニメ『ちびまる子ちゃん』の製作を務める日本アニメーションはコメントを公表し、3月24日放送予定のエピソードがTARAKOさんの最後の出演となることがわかった。

日本アニメーションはTARAKOさんの逝去について説明を行ったのち、「1990年1月7日に放送を開始した『ちびまる子ちゃん』の初回から、34年間にわたって「まる子」役を演じていただきました。これまでの多大なるご功績に感謝するとともに、謹んで哀悼の意を表します。」とコメント。

続けて今後の放送予定として、TARAKOさんが『ちびまる子ちゃん』に出演する最後のエピソードとなった”「まる子、水の味がわかる?」の巻”を、3月24日(日)の1時間放送のなかでオンエアする予定であることを明かした。

また、後任の声優、後任による放送開始時期については現在対応を検討しているところだとした上で、TARAKOさんのご逝去を受けての『ちびまる子ちゃん』共演者およびスタッフ一同のコメントを公表した。以下、コメント内容。

公表コメント全文

◆屋良有作さん(お父さん役)
「タラちゃん、突然のお別れに言葉が見つからず、ただ茫然とするばかりです。
つい最近まで、毎週収録の度、スタジオでお会いしていたのに。
長い間、どんな状況の時にも番組の座長として、気丈で優しく、そしてしなやかに、私達を牽引して下さいましたね。もう、あなたの明るくお茶目なあの笑顔に出会うことは出来なくなりましたが、いつまでも私達の心の内に、いくつもの思い出と共に残り続けます。
タラちゃん、今まで本当にたくさんありがとう!どうか安らかにおやすみ下さい」

◆一龍斎貞友さん(お母さん役)
「唯一無二の存在が旅立ってしまいました。いつも誰にも気を配る心遣いの達人だったタラちゃん。この喪失感を埋めるすべを見つけられません」

◆島田敏さん(おじいちゃん役)
「胸つまる  『何だい?まる子』  言えなくて
友蔵 タラちゃんに捧ぐ心の俳句」

◆佐々木優子さん(おばあちゃん役)
「明るくて、楽しくて、人にも動物にも、命あるすべてに愛をふりそそぐ人でした。
でも、こんなに急に、突然、婆さんより先に逝ってしまうなんて…
そこだけは親不孝者だよ、まる子や…」

◆豊嶋真千子さん(お姉ちゃん役)
「大好きなTARAKOさん、突然のお別れとなりまだ信じられない気持ちでいっぱいです。
アフレコの時、あったかい笑顔で「楽しいね~」と言っていたあの優しい声に励まされてやってきました。話したいことや、一緒にやりたいことが沢山ありました。「お姉ちゃん」として「まる子」と過ごした時間はまだ思い出には出来そうにありません。『さよなら』の代わりにTARAKOさんの好きだった言葉を。『ありがとう、またね~!』」

◆渡辺菜生子さん(たまちゃん役)
「TARAKOさんとは、番組のまるちゃんとたまえのように、より近く心を通わせて、公私共に過ごさせて頂きました。共有した大切な時間は、私の中で、今でもきらきら輝いています。心より感謝しています。ご冥福をお祈りいたします」

◆『ちびまる子ちゃん』スタッフ一同
「放送開始から34年間、まる子を演じていただいたTARAKOさんは、『ちびまる子ちゃん』そのものでした。TARAKOさんは、収録現場でも常に周りを思いやり、温かく、明るく元気に場を和ませてくださる方で、”ちびまる子ちゃん”の天真爛漫で、家族や友達から愛される姿、そのものでした。

最後まで病棟でも収録をしたいと意欲的で、大きな愛情をもって『ちびまる子ちゃん』に向き合ってくださいました。

急な訃報に驚きを隠せませんが、TARAKOさんが演じてくださった”ちびまる子ちゃん”をこれからも温かく、大切に描き続けていきたいと思います。

TARAKOさん、長い間、本当にありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします」

『ちびまる子ちゃん』作品情報

「ちびまる子ちゃん」は、静岡県清水市(現・静岡県静岡市清水区)を舞台に、そこに暮らす一家・さくら家の次女である小学3年生のまる子(さくら ももこ)と、家族や友だちとの日常を、楽しく面白く、時に切なく描いた心温まる作品。

原作コミックスは全18巻が発売中。発行部数は累計3,250万部を突破(デジタル版を含む)、海外版はアジア各国でも出版、1990年からはテレビアニメ放送もスタートし、フジテレビ系列で毎週日曜日夕方6時より放送中。中華圏をはじめとする海外でも放送され、世界中の老若男女を魅了し、長きに亘り愛され続けている。