中国で「原神」SNSのフォロワーが“2日で250万人減少”の珍事 発端は「旧正月イベントの報酬がケチ」プレイヤーの不満か
人気オンラインゲーム「原神」を巡って、中国本土で発生した“公式SNSのフォロー解除騒動”が国内外のゲームプレイヤーの間で大きく取り沙汰されている。
中国・miHoYoが運営するオープンワールドRPG「原神」の公式抖音(Douyin/中国本土版TikTok)のフォロワーが「1100万人→840万人」の大激減を記録したというもので、1月19日に発表された旧正月のゲーム内イベントに対する不満が発端となっているようだ。
「原神」では2020年のサービス開始以降、2月中旬頃の旧正月の時期に合わせた限定イベントを実施しており、今年も例外なく開催が発表されたのだが、「イベント達成報酬/ガチャ報酬が“例年に増してケチ(待遇悪化)」「他地域のイベントと比べて不均衡ではないか」と不満を呈する声がプレイヤーの間で続出。本発表が行われた新バージョンの紹介配信では批判的なコメントが多数寄せられたという。
こうした不満はすぐさまSNSに波及し、今回の騒動へとつながったといい、ネットメディアの澎湃新闻では「抖音が1分あたり平均1000人近いペースでフォロワーが減っており、2日間で1100万人から約900万人に激減した。」との報告が行われている。過去のデータを日本国内から観測する限り、少なくとも「950万人→840万人」の減少の形跡が確認できる。1月24日時点では840万人と減少は止まっておらず、ビリビリや微博といった他SNSでも同様の動きが見られている。
この一連のプレイヤーの不満と騒動に対しmiHoYo側は謝罪を公表。報酬の再評価と調整を約束したものの、特に「中国国外との待遇について疑念が晴れない」とする意見が噴出し続けているほか、これを機に「ビリビリ(動画サイト)上でボットアカウントを使って人工的にフォロワーカウントを維持している」という言説まで流布し始め、事件の収束には至っていないようだ。