未知の小惑星を探すアプリ「COIAS」リリース 命名由来にアニメ『恋アス』、原作者によるイラストも
研究者と学生・一般市民とが協力して小惑星などの未発見天体を探索するプロジェクト「COIAS」からウェブアプリケーションの提供が7月31日から始まった。
「COIAS」とはハワイ・すばる望遠鏡の画像データを用いることで、まだ誰も見つけていない直径数100m程度の暗く小さな小惑星を見つけることを目指すプロジェクトで、小惑星に加え、太陽系外縁天体を見つけることもできるとしている。直近には国際会議ACMにてポスターセッションも行い、その場で未発見小惑星を検出していく様子に「Cool!」「Awesome!」というコメントを多くの研究者から貰ったという。
未発見小惑星検出アプリ「COIAS」を公開します。すばる望遠鏡の画像から、新しい小惑星を自分の目で見つけてみませんか? 測定の結果は、小惑星の情報を管理する機関Minor Planet Centerへ送られ、観測成果として活用されます。https://t.co/8hNOwb4GdC から、どなたでもお使いいただけます! #COIAS pic.twitter.com/MAVmkSGGkx
— 未発見小惑星検出アプリCOIAS公式 (@coias_t09) July 31, 2023
なお、本プロジェクトの正式名称は「Come On! Impacting ASteroids」で、2020年に放送されたアニメ『恋する小惑星』から名付けられたとのこと。同作はQuro先生により2017年より連載中の漫画を原作とするアニメ作品。高校の地学部を舞台に、小惑星を見つけたいという夢を持った主人公と、その周囲の地学系女子による青春物語となっている。そして、今回の「COIAS」プロジェクトは本作からの協力もあり、登場キャラクターのイラストがアプリケーション内にて使用されている。
アプリのリリースからわずか数日のうちに「COIASで現在までに発見された新天体候補数」の数は7,000を突破。測定結果は小惑星の情報を管理する機関「Minor Planet Center」へ送られ、観測成果として活用されるとのこと。インストール不要で利用可能だ。