〈喚起〉秋葉原に大量発生中の「アンケート」「宗教勧誘」に要注意!回避法はズバリ無視、実際の事例を紹介
長い人は9連休となる今回のゴールデンウィーク、東京の各所では多くの人々が訪れることが予想される。その中でも、秋葉原はアニメ・マンガやテクノロジー好きの観光客にとっては必見の場所であり、東京観光で一度は訪れたいという方も多いのではないだろうか。しかし、近年秋葉原での勧誘等の被害が増えており、複数の注意しておきたいポイントがあるので、ぜひ秋葉原に来られる際の参考にしていただきたい。
男二人組で話しかける宗教勧誘
まず第一に聞かれる秋葉原での勧誘行為として「宗教勧誘」が挙げられる。こちらは主に「アニメやゲーム、電子工作といった話題を最初に持ち出し、そこから宗教関係の話題に転換する」という方式の勧誘がテンプレートで、主に秋葉原電気街エリアの神田川寄りに多く出没することで知られている。
筆者も複数回遭遇したことがあり、その時は少し気弱そうな20代の男性二人組で声をかけてきた。場所は前述の場所に加えて電子工作部品の販売で有名な秋月電子通商の近く。声をかけてきた時の第一声は「こんにちは〜電子工作とかお好きなんですか?」と秒で怪しさ満点、1分ほど内容を聞く限りでは某立〇佼〇会関係ではないかと推察される主張が見られた。
怪しさ満点アンケート要員
もう一つ最近特に増加傾向なのは「アンケート調査」。こちらは宗教勧誘とは一点、アニメやマンガのコラボでお馴染みのアトレ秋葉原周辺やUDX秋葉原周辺といった、人が最も密集するエリアに3〜5名のグループを形成しているのが特徴。
一昔前の秋葉原では通称「エウリアン」と呼ばれる、展示会へ誘い込んだり無理やりインクジェット印刷の絵画ポストカードを渡してきたりして高額な金銭を要求する輩が目立っていたが、近年はその数も減り代わりにアンケート要員が増加している。
こちらも筆者が遭遇した時の話だが、「アンケートのご協力お願いします!」という呼びかけをアトレ秋葉原1,ソフマップ秋葉原駅前館にて発見。応じてみると「自分は女子大に所属している大学生で、調査バイトをしている」と自分は調査実施の責任者ではないことを第一に述べており、調査内容は「年収・経済状況」に関与するものだった。
調査項目は「職種(正社員か、非正規か、経営者か)」「業種(サービス業など)」「年収スバン(〜200万など)」が並んでおり、調査会社名が記載されていたものの、何に活用するかについての明示はアンケート文書本文には記載されていなかった。同アンケートでは住所までは聞かれないものの「名前」「メールアドレス」「電話番号」の3点収集していたため、個人情報の取引に使われる危険性が非常に高い。加えて個人情報の取扱責任者について問うと「バイトなので分からない」との回答が得られた。
対処法はズバリ完全無視
なお、アンケート調査の場合、声をかけられたときはいわゆる「アトレラッピング」を撮影したときで、その周辺に2人体制でひたすらそのラッピング撮影のために立ち止まった人に声を掛けるというものだった。ではこれらの勧誘にどう対応すればよいのか、結論は「完全無視」がベスト。
アンケートや宗教勧誘をしている人に声をかけられた場合、相手に反応せずに完全に無視することが大切。声をかけられたことに気づかなかったことにして、その場を素早く通り過ぎるようにすればよい。相手側も追ってきたり尾行したりすることはないので、キッパリ無視するのが最も良い。ワイヤレスイヤホンをして「聞いてないフリ」をするのも良いだろう。
(余談だが、これらの勧誘の人たちは無視したり拒否すれば何もしてこないだけマシな方で、「メイド」と称されるコンカフェのキャッチの中には「お兄さん無視しないで〜」と言葉で後追いする下品な輩も数名いる)
しかし、観光目的で秋葉原に行く方の中には「キッパリ秒で断る」という部分に慣れていない方も多いのではないだろうか。上記の勧誘はそのような方を狙い、「か弱そう」「自分も共通の趣味がある」といった手口を用いることが多くなることが知られている。もし、「相手も生身の人間だしそっけないかな…」と思う方は軽く手を軽く挙げて「大丈夫ですよ」という意志を示すだけでも効果的で、いずれにせよ深く聞き入れないことが大切だ。
とはいえこれらの勧誘は強制ではないため、過度に「秋葉原を怖い場所」であると認識せずに心の隅に覚えておいて頂き、ぜひ秋葉原を楽しんでいただきたい。