〈AnimeJapan特別レポ〉『星屑テレパス』アフレコを終えたキャスト陣が語る、”きらら作品”に収まらない魅力と収録ウラ話


アイキャッチ画像

2023年中の放送を控えるTVアニメ『星屑テレパス』について、3月26日(土)にAnimeJapan 2023の博報堂DYミュージック&ピクチャーズブースにてキャスト登壇の特別ステージが開催。アフレコを終えたキャスト陣とスタッフによる本作の魅力と収録ウラ話をレポートする。

[GDC_row]
[GDC_column size=”half”]

『星屑テレパス』は、まんがタイムきらら(芳文社)にて連載中の大熊らすこ氏による4コマ漫画作品。本作は、内気で人見知りの女の子と自称宇宙人の女の子、そしてその周りに集まってきた仲間たちが宇宙へ向かうためのロケットを作っていく過程で成長していくというストーリーのもと描かれている。

[/GDC_column]
[GDC_column size=”half”]

[/GDC_column]
[/GDC_row]

今回開催されたイベントには進行の森遥香さん(フリーアナウンサー)、『星屑テレパス』から船戸ゆり絵さん(小ノ星海果役)、深川芹亜さん(明内ユウ役)、制作プロデューサーの近藤千昭さん(日本コロムビア)が登壇。ステージ開始まもなく、自称”宇宙人”のユウ役を務める深川さんがユウと同じ髪型にセットして登場したことに触れられ、会場から早くも拍手が送られた。ちなみにアニメ『星屑テレパス』にスポットを当てたステージイベントは今回が初めて。

「きらら作品の収録なの?」と思わされる、起伏ありの青春ドラマ

まず初めに本作の印象について聞かれたお二人。船戸さんは「一見出会わなそうな4人がどうやって出会ったんだろう?という点が気になったり、宇宙に行きたいからロケット作っちゃおう!というところが素直で可愛い」とコメント。

深川さんは「学生時代って『 あ、こうだったよな』と思わせてくれる作品。夢を見つけて、そのためにがむしゃらで必死で、それによって友達を傷つけてしまったり、そして仲良くなったり、 なんか懐かしい!」と述べ、「あの時に一緒に友達と喧嘩した子に久しぶりに『元気してる?』『ありがとう!』と言いたくなる」と続けた。

また、二人は「きらら系の青春ふわふわした日常だけじゃなく、を感じるエモさがある」という点がとても新鮮あることに共感しつつ、「成長に注目してほしい」と綴った。

続いて本作の魅力について、プロデューサーの近藤さんより事前に用意したスライドに沿って「推しポイント」として複数紹介された。

はじめに挙げられた魅力はズバリ「かわいいキャラクター」。数十年来の”きららファン”だという近藤さんは「きらら連載なだけありかわいいキャラクターからコマの装飾や背景が原作者のセンスが光っている」とプロデューサーとしても楽しみにしていると語った。

このポイントについて船戸さんは「セリフじゃない動作の音」にも注目してほしいと展開した。その部分がアニメでどのように表現されているのかについても注目される。

続いての推しポイントは「きらら作品でありながら可愛い日常だけでない、起伏ありの青春ドラマ」。きららは基本的に4コマ漫画であるため、起承転結が続くものだが、本作はストーリー性が強く、シリアスなシーンや感情の起伏が激しいシーンがあることが特徴的。それ故に「『本当にきらら作品の収録なの?』と思わされるほど、感情の爆発があるのがとても真新しい」と近藤さんは語った。

3つ目のポイントは「実力派スタッフが集結」。本作のスタッフを見るとわかるが、可愛い作品から青春モノまで描ける実力派スタッフが多数集結している。

その実力が早くも発揮されているのがティザービジュアル。「通常ティザービジュアルはカメラ目線ではっきりした色使いを行うが、本作はエモーショナルな雰囲気を出すために敢えてそれらを外したデザインになっている」と説明し、船戸さんはこの”こだわり”に対し、「考えた方は天才だと思います」と感銘を受けていた。

キャストが語る海果とユウ、それぞれの魅力とは

続いては今回登壇しているお二人が担当しているキャラクターに関する紹介が行われた。「小ノ星海果」演じる船戸さんは海果について「コミュニケーションが苦手な子だが、すごく頑張り屋さん。ユウがやってきたときにも宇宙語辞典を買ってきて勉強する、自己紹介をするためにイメトレをする…など一生懸命なところが魅力」と語った上で、「頑張るが故に失敗したときの”あわあわ”する所が小動物みたいでかわいい」とコメントした。

もう一人の自称宇宙人の「明内ユウ」について、同キャラ演じる深川さんは「ユウはとにかく愛情が深い女の子。海果を頑張るところや時には諭すところが魅力で、優しいだけじゃく真理を突く所もありその点を大切にして演じていこうと台本を貰ったときに思った」と語った。

続いて話題はお二人のキャスティングについての裏話に。近藤さんは「今回は配役に際しオーディションを開催し、各キャラ50人ほどの声優さんが募り、スタッフにより相談した上で決定した。」といい、「船戸さんは”海果と一緒に成長してくれるような人”であったことが、深川さんは”裏と表のグラデーションを付けられている演技をしていた”ことが今回の配役に繋がったのではないか」とコメントした。

アフレコを通じて船戸さんは「深川さんがユウと一心同体すぎる。1話からずっと引っ張ってくれて、仲良くなりたいと思っていたら『一緒にご飯でも行く?』と手を繋いで誘ってくれたのにトキメキを感じた」と海果とリンクしたような心境を語った。

また、アフレコについて深川さんは収録が全て終わったことを明かした上で、「キャラクターの声の特性上、船戸さんの収録の際に台本のめくりなどで音声にノイズが生じ音響担当から指摘されていたが、最終話はその指摘がなくなっていた。アフレコを通じて海果とともに成長していったのが横にいて凄く伝わってきた」と述べた。

ほかにも、本作の特徴として挙げられる謎の架空言語「宇宙語」についても触れられ、その点について深川さんは「本当に大変だった」「すごい数のリテイクを受けた」と苦労したという。

キャストで通じ合え!AJ会場で”おでこパシー”

貴重な魅力や裏話が語られたところで、番組後半では「キャストも通じ会えるおでこパシー」なる企画コーナーへ。本作に登場するユウは「おでこをくっつけると相手の気持がわかるようになる」というテレパシーのような能力も持つことが特徴で、本コーナーでは船戸さんと深川さんで”おでこパシー”をしてもらおう!という趣旨のもと、全3題の質問に答えるスタイルで進行した。

https://youtu.be/Qv1qCD3WPJE?t=1832

結果、「深川さんから見た船戸さんの第一印象」は「ふわふわ」、「船戸さんから見た深川さんの第一印象」は「元気が過ぎる」、「宇宙人は存在する?」は「いる」というすべての設問において概ね回答が一致し、見事「おでこパシー成功!」と会場が沸いた。

各設問ごとにおでこをくっつけるという作品の描写を緊張しつつもステージ上で再現しており、収録を通じて親交の深まったお二人の仲の良さが垣間見えたコーナーだった。

企画コーナーも見事全問正解に盛り上がった本ステージは終了へ。最後に2023年内の放送を控える本作について近藤さんは「まだまだキービジュアルや追加キャストや主題歌の発表があるので期待してほしい」とコメント。

続いて深川さんは「アフレコは終わったが映像は現在鋭意作成中で、収録の際に完成部分が少し見えたとき本当に美しいと思った。ぜひ楽しにしてほしい」と、船戸さんは「『宇宙(ゆめ)は、目指す(かなえる)ためにある!』という本作のキャッチコピーが大好きで、この作品が宇宙人にも届くくらい沢山の人に見てもらうことが自分の夢の一つになっている。」とそれぞれ思いを綴りステージを締めた。

TVアニメ『星屑テレパス』は2023年内放送予定。これを機に注目するだけでなく、ぜひ原作も読んで頂きアニメへの期待を膨らませていただきたい。

星屑テレパス 1巻 (まんがタイムKRコミックス)

星屑テレパス 1巻 (まんがタイムKRコミックス)

大熊らすこ
842円(12/22 17:00時点)
発売日: 2020/07/27
※プロモーションを含みます

「星屑テレパス」アニメ情報
放送日時:2023年放送
<スタッフ>
監督:かおり
シリーズ構成:高橋ナツコ/かおり
キャラクターデザイン/総作画監督:酒井孝裕
制作スタジオ:Studio五組
<キャスト>
小ノ星海果:船戸ゆり絵
明内ユウ:深川芹亜
公式サイト:hoshitele-anime.com

オタク総研編集部

著者 オタク総研編集部
アニメやゲーム・ITから最新ガジェットまで幅広い内容をオタク総研編集部やライター陣が深掘りしてお届けします!