DMM、アニメ制作会社「CUE」設立へ…企画製作〜制作〜配信を一貫して内製化も期待

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DMM.comは30日、新たにアニメーション制作会社「株式会社CUE」を設立することを発表した。同社は、2017年よりアニメーションレーベル「DMM pictures」として、アニメーション作品の企画開発、ライセンスビジネス、製作委員会への参画を行っっており、より高品質なアニメを提供できる環境を追求するべく今回のアニメーション制作会社の設立に至ったという。

CUEでは、クリエイターの思いを第一に、企画からマルチメディア展開まで一気通貫で手掛るとのことで、代表取締役社長には、Production I.Gの元執行役員・制作部長である黒木類氏が就任した。また、社名の由来はアフレコ現場で行われるスタートの合図「Cue」とビリヤードでボールを突き出す棒の呼称「Cue」としており、CUEから生み出された作品がビリヤードのボールのように”ブレイク”されて世界中に広がっていくことへの期待を願って命名された。

DMM.comの動画事業を巡っては、昨年末に見放題動画配信サービス「DMM TV」をローンチし、声優の雨宮天さんをイメージキャラクターに起用したりオリジナルコンテンツやアニメ作品の独占配信権を獲得したりと積極投資を行っている。前述の製作委員会ほの参画を含め、今後はアニメーションの企画製作から映像制作、配信まで一貫して行える体制づくりへも期待が高まる。

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代表コメント

代表取締役社長(CEO) 黒木類
日本工学院専門学校卒業。Production I.Gにて執行役員・制作部長を務めた。
代表作に『PSYCHO-PASS』シリーズ、『Fate/Grand Order-神聖円卓領域キャメロット-』『黒子のバスケ』シリーズなど。Netflix社『B: The Beginning』ではプロデューサーも務めた。直近では『アオアシ』を手掛ける。

【コメント】
いつもお世話になっている皆さん、そして初めてお会いする方々、
私たちは常に変化するアニメーションビジネス環境に対応し、変化と挑戦を恐れずに、フィルムメーカーとしての自負と最大限の「面白い」を追求する志をもって、新しいスタートをきります。
今までに蓄積してきたクリエイティブのノウハウを活かし、国内外問わず、様々な国と人々に「面白い」を届けていきたいと思います。
我々は、自己革新を続けながら皆さんとともに成長できることを楽しみにしています。