クアルコム、新型高性能SoC「Snapdragon 8 Gen 2」正式発表 特殊なコア構成で電力効率40%向上


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アメリカ半導体大手のクアルコムは11月15日に同社の発表イベントSnapdragon Summit 2022の基調講演にて高性能SoC「Snapdragon 8 Gen 2」を正式発表した。2022年末までに商用デバイスへの搭載を予定している。

Snapdragon 8シリーズは主にフラグシップモデルのAndroidスマートフォンに搭載される最先端のSoCとして知られており、前モデルである「Snapdragon 8 Gen1」に比べ、性能向上が見込めるとのこと。

これは、単なるコア性能の向上だけでなく、前モデルでは「1+3+4」だった従来のコア構成が「1+2+2+3」になり、中間/パフォーマンスのコアが一つ増えていることも起因するとされている。
※Cortex-X3 3.19GHz ×1・
Cortex-A715 2.8GHz ×2・Cortex-A710 2.8GHz ×2・Cortex-A510 2.0GHz

一方でSnapdragon 8シリーズの排熱問題は以前から懸念されており、SNSでは寒い冬にちょうどいい「カイロ」と揶揄されることも。クアルコムによると電力効率は前モデルと比較して40%向上しているとアピールしているものの、実際に使ってみる必要がある。

また、同社は特にAI性能の向上を頻繁にアピールしており、AI性能向上で多言語翻訳と文字起こしによる自然言語処理の高速化などへのさらなる活用が期待できるとのこと。そのほか、通信分野でも新たな通信規格WiFi7に対応。GPUにはレイトレーシングをサポートしたA/dreno 740を搭載することでより高品質なゲーム体験が期待できる。

実際に搭載したスマートフォンについて、発売時期は不明なもののAsus・Honor・Motorola・Oppo・Sharp・Xiaomiなど、10以上のメーカーから販売されることもクアルコムは述べていた。

市井

著者 市井
オタク総研媒体統括 兼 合同会社サブカル通信社執行役社長。専門領域はアニメ、テクノロジー(ガジェット)、プログラミング、コンテンツビジネス。PRプランニングやIP調達なども担当しています。新作アニメ、海外スマホ、東南アジア好き。

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