世界初のドラゴンボール公式ストア、イラスト巡り物議を醸す 悟空に「俺でも勝てそう」批判の声も


世界初のドラゴンボール公式ストア、イラスト巡り物議を醸す 悟空に「俺でも勝てそう」批判の声も

世界初となる『DRAGON BALL』の公式ストア「DRAGON BALL STORE TOKYO」が、11月14日(金)に東京駅一番街にオープンした。

同店はアクセス抜群の八重洲北口から徒歩1分という立地で、限定グッズやオリジナルノベルティなどドラゴンボールの“世界拠点”となる大型ショップ。オープン前からSNSでは期待が高まっていたが、イベントキービジュアルをめぐり、予期せぬ形で注目が集まっている。

物議を醸しているのは、事前告知として東京駅構内に掲出された孫悟空の新規描き下ろしイラスト4点。その中でも特に注目が集まったのが、超サイヤ人悟空がかめはめ波を放つ姿、そして超サイヤ人ブルー悟空がかめはめ波を溜める姿だ。いずれも“公式ストアの顔”として掲出されたビジュアルだが、その作画クオリティに疑問の声が続出した。

Xでは公開直後から公式アカウントに対して感想が投稿されており「(躍動感ゼロの)フィギュアみたいだ」「上半身ねじれてるのに下半身だけ正面…」「俺でも勝てそうな悟空」といった声も。

さらに、細部の仕上げに関する指摘もある。超サイヤ人悟空のイラストでは、左腕につけたリストバンドの影が塗られていないように見える箇所があり、「影を塗り忘れているのでは」と疑問を呈するユーザーが複数みられた。

そして、超サイヤ人ブルー悟空のイラストでは、かめはめ波の光球が両手の中ではなく“手前側”に浮いて見える構図になっており、Xでは「レイヤーの順番がおかしい」「公式の許可が出たのが不思議」といった声もあがった。

イラストは東京駅の階段などで大規模に掲出されており、グッズとしても展開されるため、「かっこいい悟空をもっと見たかった」と残念がる声も多い。

こうした公式イラストに批判が受ける背景には、近年のドラゴンボール公式が“作画の高さ”で評価され続けてきたという事実がある。

作画の魅力が故に…それでも店内はドラゴンボールを存分に体感できる

スマホゲーム『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』は、ゲームとは思えないハイクオリティな作画・演出で知られ、そのアニメーションは「劇場版並み」と称されてきた。『ドラゴンボールレジェンズ』も、毎回新カードイラストが公開されるたびに、SNSで世界的に称賛されるほど、公式イラストの完成度が高い。

つまりファンは、「ドラゴンボール公式は本気を出せば圧倒的にかっこいい絵を作る」ことを知っている。それだけに、世界初のフラッグシップ店という“作品の顔”の場で、このクオリティのイラストが採用されたことへの驚きが大きいのだ。

DRAGON BALL STORE TOKYOの店内は作品愛を感じさせる設計として、壁面や什器も『DRAGON BALL』一色となっている。孫悟空と龍の立像も設置されるなど、至るところでファン心をくすぐる演出が多数施されている。

店舗イメージ
店舗

そんな国内外のファンが注目する象徴的な拠点であるだけあって、今回のビジュアルはその“看板”となる存在だった。ファンの反応が過敏になるのも当然と言え、その船出を飾るビジュアルの議論はしばらく続きそうだ。

著者 神山勝丸
ドラゴンボールとドラクエ、鳥山明を愛する30代。好きなアニメはサザエさん。