『刃牙』範馬勇次郎の「鬼の背中」が100万円の大金屏風で商品化 東京唯一の屏風専門店とコラボ

京都国際マンガミュージアムで開催される「板垣恵介『刃牙』シリーズ原画展」を記念し、人気格闘漫画『バキ』シリーズの範馬勇次郎を題材とした屏風「バキ屏風」が発売される。製作元のマスケット合同会社が5日に発表した。
商品は高さ2340ミリ×幅1760ミリの「背鬼大金屏風」が100万円、手に取りやすいレプリカサイズの「背鬼金屏風」「背鬼銀屏風」(278ミリ×210ミリ)が各1万5千円で展開される。
「背鬼大金屏風」には『範馬刃牙』第32巻・第262話「大炎上」で描かれた究極の親子喧嘩の一場面が採用されている。「史上最強の生物」範馬勇次郎が見せる父の背中「背鬼」を大金屏風に封じ込めたもので、「この金屏風を前にすれば、その場所こそが、かの名シーン『究極の親子喧嘩の現場』です」としている。
「背鬼銀屏風」は『範馬刃牙』第33巻・第267話「共同幻想」の一幕を意匠とし、主人公・範馬刃牙が披露した究極の象形拳「トリケラトプス拳」を親子喧嘩の最中に見せたシーンが描かれている。
屏風制作は東京唯一の屏風専門店「片岡屏風店」の職人が手がける。同店は1946年創業で三代続く屏風専門店として、節句飾りから大判の金屏風まで一隻一隻を仕立てているといい、近年は漫画やアニメとのコラボレーションにも取り組んでいる。
片岡屏風店代表の片岡孝斗氏は「日本の屏風の歴史は、およそ1,300年以上にわたり続いてきました。これまで屏風の多くは日本画と共に歩んできましたが、現代では、日本が世界に誇る漫画やアニメと融合することで、新たな伝統の可能性が広がると考えています」とコメント。「本作品は、板垣恵介先生の『バキ』ならではのダイナミックな構図を屏風に落とし込むことで、平面で見るのとは異なる迫力を生み出せたと思います」と述べた。
京都国際マンガミュージアム「板垣恵介『刃牙』シリーズ原画展」は9月4日から9月23日まで開催され、会場では「背鬼金屏風」「背鬼銀屏風」がそれぞれ5隻限定で販売される。