「星のドラゴンクエスト」サービス終了へ 担当Pから“長期運営ゆえの課題”言及…苦渋の決断に


「星のドラゴンクエスト」サービス終了へ 担当Pから“長期運営ゆえの課題”言及…苦渋の決断に

スクウェア・エニックスは25日、スマートフォン向けゲーム「星のドラゴンクエスト」のサービスを2025年10月31日をもって終了すると発表した。同作は2015年10月15日にサービスを開始し、約10年間の運営に幕を下ろすことになる。

これにあわせて、同社のムトウプロデューサーは公式サイトでプロデューサーレターを公表。「制作・開発環境の複雑化により、今後プレイヤーのみなさまにご満足いただけるだけのサービスを提供することは難しいという判断に至りました」と説明した。

苦渋の決断も「全ての物語を描き切ろう」判断

星ドラは当初「星丸ごと探索型RPG」として登場し、その後メインストーリーの更新とともに「宇宙丸ごと探索型RPG」へと進化を遂げた。モンスター闘技場やモガステーション、ヒーロー育成といった追加コンテンツも継続的に展開されてきた。

今回の終了の理由について「多種多様なそうびやスキルを誕生させ、発展を続けることができました」としながらも、「各種要素を制御し、バランスを調整し、不具合なく制作を終える難度は次第に高まっていきました」と内情を明かした。「ゲームプログラムは膨大な機能の集合体です。個々は問題なく動作していても、絡み合った際に思わぬ挙動を示すことは多々あります」と技術的な課題の深刻さも説明している。

運営チームは「いよいよプレイヤーのみなさまに影響を及ぼさずに運営を続けることが難しい状況に至った」として、「10周年を節目として全ての物語を描き切ろう」と判断したという。

サービス終了まで、最終シナリオイベントでは過去のボスキャラクターが再登場し、魔星神たちとの物語も完結する予定。新たな装備の登場や10周年記念キャンペーンの開催も予定されている。

ムトウプロデューサーは「スキルリールの動向で他の冒険者の動きを察し、スタンプで互いに意思疎通を図り、強敵を撃破した際には全員で喜び合う。この楽しみこそが星ドラの醍醐味であったと思います」とも振り返った。

著者 テクノロジー/ゲーム担当
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