【解説】お盆は「ガンダムGジェネ」がアツい!往年のカードダスファン注目の「ナイトガンダム」登場

バンダイナムコエンターテインメントがリリースする『SDガンダム Gジェネレーションエターナル(以下「GジェネET」)』は、8月8日正午より新イベントを開催中。そのイベント名は「SDガンダム外伝 ジークジオン編 ラクロアの勇者」。
かつてガンダムが一時的にテレビ放映から一時遠ざかっていた頃に、子供たちを中心に話題を呼び、ガンダムというコンテンツの存続に大きく寄与したのが、SDガンダムである。
そのSDガンダムシリーズの中で、俗に言うところの“外伝”に位置する作品が、期間限定イベントとしてGジェネETに参戦することになった。
SDガンダム外伝って何だっけ?簡単におさらい
そもそも「SDガンダム外伝」とは、1989年からシリーズ展開がスタートした、モビルスーツをSD化した頭身をそのままに、デザインをアレンジして中世風の世界観で活躍させた作品群。
中でも「ジークジオン編」はその最初期の作品にあたり、ある時突然現れたナイトガンダムが、これまで平和だったスタドアカという世界で謎の魔王・サタンガンダムに操られ、暴れ回るようになったモンスターを退治するというお話だ。
スタドアカは逆読みでカアドタス。つまりバンダイが発売していたカードダスのもじりであった。商品展開においては主力のカードダスだけでなく、ガシャポンSDガンダム。通称ガン消しでも積極的にラインアップされていく。
物語は当時大人気だったコンピューターゲームの『ドラゴンクエスト』のようなお話であり、実際に家庭用ゲームソフトとしてRPGも発売。さらにOVAもリリースされ、この商品攻勢によって当時の男の子は大いに影響を受けた。
筆者も勿論その一人である。
実は戦国時代をモチーフとしたSD戦国伝という先行シリーズとも関連性があり、ナイトガンダムとサタンガンダムはそれぞれ善と悪の心に分かれた存在ながら、元は同一人物。
その人物こそ武者頑駄無七人衆の一角である、武者真悪参(ムシャマークスリー)というキャラクター。言わば今話題の異世界転生モノの走りのような作品だったとも言える。
「ラクロアの勇者」が復活!新規CGアニメでゴリゴリ動く!しかもキラキラ!
今回、GジェネETには外伝としてまず第一章にあたる「ラクロアの勇者」のストーリーイベントが実装された。
OVAのアニメ画像を元にナレーションつきで再構成されたシナリオテキストは初見の方には分かりやすく、かつての直撃世代にとっては復習する意味でも効果が抜群となっている。
登場するキャラクターユニットも豊富で、ナイトガンダム、サタンガンダムは当然として僧侶ガンタンク、戦士ガンキャノン、妖精ジムスナイパーカスタムといった味方が実際に使用可能。さらには今回登場する敵ユニットも自軍で使用できる。
各キャラごとの戦闘シーンでのアニメーションも滑らかで、それぞれがカードダスの絵柄と同じ決めポーズを一瞬見せるのもファンには嬉しい。
また、声優のクレジットが表記されないアプリであるため詳細は不明ながら、キャラクターのボイスはOVAのキャストを可能な限り起用しているように聞こえた。
筆者は84年生まれで、SDガンダムは直撃世代。そのためかなり懐かしい印象をおぼえた。
一連のイベントは完全に「ラクロアの勇者」編で独立。しっかり育成して高難度を突破しよう
従来のイベントと異なり、今回のイベントでは、基本的に「ラクロアの勇者」編で新たに自軍に加えることとなるユニットのみを使ってステージを進めることとなる。
つまり自軍で育てたνガンダムとかを強引に参加させることはできないということであり、これによって誰もが最初は地道にレベルアップに励むこととが必須となる。
そのため早解きは難しく、スタートしたばかりのイベントをさっさと終わらせるといったことはない。それだけイベントの寿命が長くなったということになるので、ここは好意的に捉えるべきだろう。
もちろん「ラクロアの勇者」で獲得したユニットは、その他のコンテンツで使用することが可能なので、この点は心配ご無用だ。
ユニットの獲得に関しては従来通り限定ガチャを使う手もあるが、それよりもイベントページ内にあるカードダスを使うことが多くなる。
これがかなり手が込んでおり、実際にかつて稼働していたカードダスの筐体を、集めたコインの数だけ回すことが可能。排出されるカードはもちろん当時実際に存在した図柄であり、ゲットしたカードによっては、同図柄のキャラが自軍ユニットとして解禁されることとなる。
例えば騎士ジオングなどはSSR区分であり、即戦力として活用が可能だ。さらに排出されたカードはバインダーに入った状態で閲覧することもできる。
集めれば集めるだけカードがバインダーを埋める形になるので、ちょっとしたコレクション要素として楽しめる。これはイベント終了後も何らかの形で残してほしい……。
初心者でも安心してストーリーを楽しめるちょうどいい難易度。GジェネET、始めるなら今!
主要なキャラはガシャを使わなくても揃えることが可能なのが、今回のイベント「ラクロアの勇者」。
今までまだGジェネETをインストールしていないものの、SDガンダム外伝が子供の頃大好きだったという方には、かなりオススメのイベントになっている。
前述のように、サービス初期からプレイしている人も、そうでない人もイベント中は一からの状態で攻略することとなるので、歩幅に差異はない。
非常に始めやすいイベントかつ、ストーリーのクリアだけなら1時間もすれば完了で、その際にナイトガンダムが入手できるのも嬉しい。
使いやすいユニットになっているので、初心者にこそぜひゲットしてもらいたい。GジェネET。はじめるには今からのお盆休みぐらいが実に適しているぞ!