社名変更が話題のゲオ、レンタルやリテールだけじゃない?実は人気VTuberや「DLsite」も傘下に持つ大企業

ゲオホールディングスは先日25日、2026年10月1日付で「株式会社セカンドリテイリング(2nd RETAILING Co., Ltd.)」へ社名を変更することを発表した。社名変更は2026年6月26日の株主総会承認を条件としている。
レンタルからリユース色へのイメージ転換図る社名変更
今回の社名変更は創業40周年を機にリユースを中核事業と位置付けたことを受けてのもので、「中古品」を意味する「second-hand」の語源を冠し、グローバルでのトップランナーを目指すための判断と説明している。
ゲオホールディングスは1986年、愛知県豊田市で創業者・遠藤結城氏がビデオレンタル店を開業したのに始り、DVDやBlu-rayのレンタル、ゲームソフト販売、リユースショップ「セカンドストリート」、衣料品買取店「OKURA」など、多彩な事業を展開している。
現在の社名故に「ゲオ」ブランドの印象が強い同社だったが、今回の社名変更をもってより「セカンドストリート」のブランドを想起させるものになる。なお、「ユニクロ」「GU」で知られる「ファーストリテイリング」と非常に似た名前だとして話題になっているが、こちらは「FAST(速い)」と「RETAILING(小売)」を組み合わせた造語なので、意味合いは異なる。
なお、ゲオホールディングスはリユースやリサイクルといった実店舗事業だけでなく実はデジタル領域を有している。アニメやゲーム、同人誌といったジャンル好きの方はご存じの方も多いだろうが、ダウンロードサイト「DLsite」を運営する株式会社エイシスが傘下に入っている。
エイシスは「DLsite.com」を通じて同人誌やPCゲームのダウンロード販売・レンタルサービスを行い、ゲオの子会社として事業を拡大。エイシスも入るグループ会社・viviONは2023年時点で総売上高が529億円に到達していた。また、viviONはVTuberグループ「あおぎり高校」のプロダクションも担当している。
デジタル事業はリテールやレンタル事業との接点が取りづらい側面もあるが、直近7月にはviviONとゲオがグループ内での連携強化を発表。ゲオストアで7月1日から全国50店舗で「viviONグッズコーナー」を常設し、あおぎり高校やviviON BLUEの人気グッズの取扱を開始。1月には全国13店舗にてポップアップストア「あおぎり高校購買部 出張所 in GEO」を実施するなど、シナジー強化を図っている。