外国人はカラオケで何歌う?TOP10に唯一入った“納得の邦楽”は アニソンが圧倒的支持


外国人はカラオケで何歌う?TOP10に唯一入った“納得の邦楽”は アニソンが圧倒的支持

通信カラオケJOYSOUNDを運営するエクシングは28日、直営店における2024年の外国人利用者による歌唱データに基づく「外国人が歌っているカラオケランキング」を発表した。大阪・関西万博の開幕によりインバウンド需要が急増する中、訪日外国人の間でカラオケも親しまれる対象になっているという。

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今回のランキングでは、世界的なヒット曲に並んで、いわゆるアニソンの存在感が際立つ結果となった。総合ランキングではBackstreet Boysの「I Want It That Way」に次ぎ、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のオープニングテーマ「残酷な天使のテーゼ」が2位にランクイン。

上位10位中にランクインした邦楽は本楽曲のみで、カラオケにおいて定番曲として長年親しまれてきたことから「世界中のアニメファンにとっても欠かせない存在」になるだけでなく、アニメの枠を超えた影響力を持ち続けていることが改めて示された。

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そして、13位にはアニメ『【推しの子】』の主題歌「アイドル」が登場。アニメの大ヒットと相まって、SNSや動画共有サイトでの使用頻度も高く、海外のアニメファンに広く認知される存在となっている。続く14位には、米津玄師の代表曲「Lemon」がランクインした。

また、「外国人が歌っている日本の曲 カラオケランキング TOP30」では、上位を占めるアニメソングの勢いが顕著であり、30曲中20曲がアニメ関連楽曲という結果に。『ONE PIECE』や『ドラゴンボールZ』といった長寿アニメから、『東京喰種トーキョーグール』や『進撃の巨人』といった近年の人気作まで、世代や時期を問わず多様な作品が支持を集めていることがうかがえる。

なかでも、ゲーム関連楽曲として『龍が如く 極』の挿入歌「ばかみたい-哀愁-」が10位に入る点は注目だといい、カラオケで歌う楽しみに加え、アニメ映像やアーティストのミュージックビデオをバックに歌うことができるコンテンツが9割近くを占める点も、訪日外国人にとっての魅力となっているようだ。

こうしたアニソンや日本カラオケの人気の高まりを受け、JOYSOUNDの対象機種では歌詞テロップの上にローマ字ルビを表示する機能も搭載。「日本語が読めない外国の方でも気軽にカラオケがお楽しみいただけます」としている。

著者 山本晃平