【NHK総合】世界で親しまれる「ボーカロイド」はどう広まった　AyaseやAdoらと読み解く特集放送

NHK総合では、大型シリーズ「新ジャポニズム」の第2集として、日本発の音楽カルチャー「ボーカロイド」に焦点を当てた特集を放送する。ナビゲーターを務めるのは、大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」で主人公・蔦屋重三郎を演じる横浜流星。番組では、ボーカロイド文化が世界中でどのように受け入れられ、広がりを見せているのかを探る。

【総合】ＮＨＫスペシャル 新ジャポニズム 第２集 J-POP “ボカロ”が世界を満たす
３月１６日（日） 午後９時～９時４９分

近年、日本のアーティストが海外でも高い人気を誇るなか、大手音楽配信サービスで最も聴かれた日本の楽曲100曲のうち、4分の1以上がボーカロイド技術を用いた作品だという。番組では、この文化の成り立ちや、世界的な影響力を持つに至った背景を解明するため、イギリス、メキシコ、インド、タイでの現地取材を実施。ボーカロイドを生み出した日本のクリエイティブ精神と、それを受け入れる海外ファンの姿を紹介する。

また、ボーカロイドをルーツに持つアーティストの証言も取り上げる。歌い手出身で、「うっせぇわ」や「唱」などのヒット曲を多数持つAdoは、自身の音楽活動の原点について「“ボカロ”の曲に自分を当てはめることによって自分の気持ちを肯定していました」と語る。

さらに、YOASOBIで作詞作曲を担当するAyaseも「今の僕は“ボカロ”がないと存在しない。ボカロをやってきていることが、僕のベースの大事なものとして残っている」と述べている。

番組では、ボーカロイド文化と日本の伝統芸能との共通性にも着目し、能楽師の観世喜正氏をはじめとする専門家の見解を交えて、新たな「ジャポニズム」の潮流を分析する。出演者には、Ado、YOASOBI、ボカロPのきくお、初音ミクのほか、立教大学の横山太郎教授らが登場する。