Xboxが「携帯ゲーム機」を開発中?25年発売の可能性、ただし“Xboxらしさ”は少なめか

マイクロソフトが開発中であると明言していた携帯型ゲーム機について、そのコードネームが「Keenan」であり、2025年後半に発売される可能性が指摘されている。同機はXboxシリーズの一つとして位置づけられるとしており、海外ゲーマーの間で取り沙汰されている。
そもそもこの件は昨年、マイクロソフトのゲーム部門トップがBloombergのインタビューに応じ、同社が「Xbox」ブランドから携帯ゲーム機のプロトタイプ開発に取り組んでいることが明らかになったことに始まっている。当時は大きな話題を集めているものの、実際の製品化までには数年を要する見込みと明かしていた。
この度のWindows Centralや他複数の報道によると、キーナンはXbox初の携帯型ゲーミングデバイスとなり、これまでのXboxコントローラーに類似したボタン配置とデザインを特徴とするという。
オペレーティングシステムにはマイクロソフトならではのWindowsが採用される見込みのようで、Steamなどのクライアントや公式アプリストア「Microsoft Store」クラウドゲーミングサービスなどにも対応する予定でと云われている。また、各媒体ではASUSやLenovoなどの主要ベンダーとの協力も指摘されており、純正のXboxデバイスではない「OEM/ODM」方式の生産の可能性が高いとしている。



現在、携帯ゲーム機は据え置き機を兼ねる「Nintendo Switch」と、Windowsや専用OSを備えたSteamやASUSが展開するゲーミングハンドヘルドに二分(PS Portalは例外)されており、いずれも好評であることから、Xboxブランドからの展開に期待されていた。
一方で直近の同社ゲーム部門のハードウェア分野は苦戦を強いられている。直近の四半期決算によると主力のゲームコンソール「Xbox S|X」本体での収益は29%減となっており、事業全体ではクラウドサービスやサブスクリプションの成長をハードウェアの損失が相殺する格好となっていた。
また、この件とは別に、次世代Xbox Series X|Sに関する情報も話題になっている。情報筋によれば、次世代機はこれまで以上にWindows環境に近いモデルとなり、PCゲームの移植における障壁を低減するとの見方があり、クラウド機能も備える可能性があるという。