『YAIBA』春から始まるアニメは「現代を舞台にしている」一足先に明かすこだわりとは


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青山剛昌先生の人気漫画『YAIBA』を原作とする完全アニメ化『真・侍伝 YAIBA』が今年4月より読売テレビ、日本テレビ系全国ネットでの放送開始となる。この度、先日3月1日に本作第1話の世界最速上映会が開催。イベントには蓮井隆弘(監督)、⻲田祥倫(キャラクターデザイン/総作画監督)、高山みなみ(鉄 刃役)、石見舞菜香(峰さやか役)、細谷佳正(鬼丸猛役)の5名と、本日初お披露目となる刃君の着ぐるみが登壇した。

『YAIBA』は、ジャングルで修行にはげむサムライ野生児・鉄 刃(くろがね やいば)がふとしたことから日本に戻り、新たな修行の地でさらなる強さを求めてサムライ魂一直線に躍進する、アクション活劇。週刊少年サンデーにて1988年より連載され1993年に完結、コミックスの累計発行部数は1700万部を誇る。

イベントでは、初公開となったメインPVがスクリーンに映し出され会場の期待が一気に高まるなか、本編も含めてこだわりについて訊かれた蓮井監督は「約30年前の原作を今アニメにさせていただくということで、馴染んでもらうためにまずやったこととして舞台を現代にさせてもらってます。見たことある建物とかが結構出てきたり、そういうところで身近に感じていただきたいなというのがあり、それが一番こだわっている部分です」とコメント。

続けて亀田は「色に関しては自分の好きな色を色彩設計の方に塗ってもらっていて、青山先生の原作のカラーページを見ながら色の再現や、影色があまり暗くなりすぎないようになど意識しています。特に90年代を意識しているわけではないのですが、見やすい画面作りやキャッチーさが大事な作品だと思っているので、様々なバランスを考えた結果、彩度高めの鮮やかな作品になっているような気がします」と、それぞれのこだわりを明かす。

そしてメインPVを観た高山は「アクションがもの凄くスピーディーで、毎回すごく動いているんですよ。なので色が全部ついた状態で、カット繋ぎで作られると余計にその派手さが分かりますね」と感想を述べ、石見も「毎話劇場で見たい作画だなと思いました」と絶賛した。

この日、本作のオープニングテーマがBLUE ENCOUNTが歌う「BLADE」に決定したことが公開され、会場へ駆けつけていたBLUE ENCOUNTのメンバーが観客席から手を振りサプライズ登場。驚きつつも喜ぶ登壇キャストや観客へ向けて、BLUE ENCOUNTのボーカル・田邊駿一は「偉大な作品の一部になれることを光栄に思っています。この時代、熱いやつがバカにされたりとか、真面目なやつが笑われたりという時代なんですが、この時代だから鉄 刃の持つ熱量だったり信念が必要なんじゃないかなと、改めて原作を読ませていただいて思いました。彼に負けないほどの真っ直ぐな想いで作りましたので、作品共々「BLADE」を愛してほしいと思っております。よろしくお願いします」と挨拶し会場を大いに沸かせた。

「真・侍伝 YAIBA」作品情報

真のサムライを目指し、ジャングルで修行に励んでいた鉄 刃(くろがね やいば)。
ひょんなことから日本に戻り、父・剣十郎と縁のある峰家に身を寄せることに。
峰家の娘・さやかは破天荒な刃に戸惑いながらも暮らし始める。
そんなある日、さやかの学校に訪れた刃は、剣道の実力者・鬼丸 猛(おにまる たけし)と運命的な出会いを果たす。その後、刃と鬼丸は衝突を繰り返し、強さを求めた2人に呼応するかのように古の力が目覚める。
「雷神剣」と「風神剣」―
古来より天地を揺るがしてきた魔剣が今再び目覚め、真の物語が幕を開ける―

鉄 刃:高山みなみ
峰さやか:石見舞菜香
鬼丸 猛:細谷佳正
鉄 剣十郎:小西克幸
宮本武蔵:諏訪部順一

原作:青山剛昌「YAIBA」(小学館「少年サンデーコミックス」刊)
監督:蓮井隆弘
シリーズ構成:待田堂子
キャラクターデザイン/総作画監督:亀田祥倫
サブキャラクターデザイン/メインアニメーター:前並武志
音響監督:山田 陽
音響効果:森川永子
アニメーションプロデューサー:岡田麻衣子
アニメーション制作:WIT STUDIO

©青山剛昌/小学館/真・侍伝YAIBA製作委員会

著者 編集部 アニメ情報担当