「推しの子」で地方民から感謝されたABEMA、テレビ端末視聴が倍増…「ポスト地上波」に近づく


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配信サービス「ABEMA」は先日、2024年の作品の視聴データをもとにした年間ランキングを発表した。2024年1月1日から12月31日までに放送・配信された作品を対象に、「年間再生数ランキング」と「年間コメント数ランキング」を集計。結果、再生数ランキングでは、『【推しの子】』第2期が2023年の第1期に続いて2年連続で首位を獲得した。

同作はTOKYO MXにて毎週水曜日の23時台に放送されたものの、北海道などでは翌4日午前0時、宮崎に至っては午前2時以降からと、東京と地方で1時間以上の差が。そうした中で、ABEMAでは23時から地上波と同時刻にて「単独最速」の無料配信を開始し注目を集め、第2期初回放送時の週間視聴者数はABEMAのアニメ史上過去最高を記録した。

次ぐ2位には『映画クレヨンしんちゃん』、3位に『テレビアニメ「鬼滅の刃」柱稽古編』、4位に『TVアニメ『薬屋のひとりごと』第1期』、5位に『新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。』が入った。

一方、コメント数ランキングでは、声優出演の特別番組『声優と夜あそび28時間テレビ 大感謝祭 みんなの愛がてんこ盛り!!!!!!!』が1位を獲得。2日間で55名以上が出演した特別番組に多くのコメントが寄せられた。2位の『美味しんぼ』、4位の『映画クレヨンしんちゃん』といった国民的アニメ作品や、3位にはコアファンの間で話題となった『しかのこのこのここしたんたん』、5位には『姫様”拷問”の時間です』などツッコミたい作品がランクインした。

そして同時にABEMA内の属性データも発表となり、視聴者層の変化も顕著に。女性視聴者の割合が前年比約9%増加して37%となった。年代別では男女ともに30代の伸び率が最も高く約5%増加、テレビデバイスでの視聴者数も2023年比110%の成長を記録し、自宅の大画面でアニメを楽しむ視聴者が増えたことが示された。

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年末年始期間(2024年12月30日~2025年1月5日)には350作品以上の無料放送・配信を行う「アベマアニメ無料祭」を開催。この期間のアニメジャンル視聴者数は過去最多を記録し、『ダンダダン』や『チ。 ―地球の運動について―』『TVアニメ『薬屋のひとりごと』第1期』などの2024年話題作が上位に並んだ。

■「年間再生数ランキング」は2023年に続き『【推しの子】』シリーズが2年連続首位
第1位:【推しの子】第2期
第2位:映画クレヨンしんちゃん
第3位:テレビアニメ「鬼滅の刃」柱稽古編
第4位:TVアニメ『薬屋のひとりごと』第1期
第5位:新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。

■「年間コメント数ランキング」は、『声優28時間テレビ』が首位を獲得
第1位:声優と夜あそび28時間テレビ 大感謝祭 みんなの愛がてんこ盛り!!!!!!!
第2位:美味しんぼ
第3位:しかのこのこのここしたんたん
第4位:映画クレヨンしんちゃん
第5位:姫様”拷問”の時間です

(C)AbemaTV, Inc.(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

著者 編集部 経済・社会担当
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