美少女×ミリタリー、群像劇もミックス!新作アニメ『グリザイア:ファントムトリガー』新規でも楽しめる注目ポイント3選


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ポイント② エンタメとして楽しめるスピーディーなミリタリーアクション

もうひとつ注目しておきたいのは、ミリタリー要素を盛り込んだスピーディーでエンターテイメント感もあるアクションだ。

目まぐるしく動く状況をパッパッと場面をスイッチングさせて緊迫感を演出したり、カメラアングルの巧みに利用してキャラクターの動きをカッコよく見せたり、カメラワークでスピード感のあるアクションも体験させてくれる。

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スマートな隠密行動で敵を制圧し、まさにプロの仕事といったスマートさを見せたかと思えば、ここぞという見せ場ではハードで熱い戦いを繰り広げるバトルアクションは必見。流血を含むゴア表現も含まれるものの、美少女たちが敵対組織のメンバーたちを躊躇なく殲滅していく様子は、ハリウッド映画のアクションモノのようなエンターテイメント感も楽しめる。

オススメ③ キャラクターの葛藤と成長が描かれる群像劇

“美浜学園”に所属する個性豊かなキャラクターたちは、それぞれが不遇な過去を抱えており、各エピソードでは、特定のキャラクターにスポットが当たる形で、物語の展開と深く関わっている過去の出来事が丁寧に描かれる。

そして、ストーリーの展開とそれぞれの事情も複雑に絡み合い、戦いの中で様々なヒューマンドラマが展開され、キャラクターの葛藤と成長を描かれている点は特に大きな魅力だ。

また、本作では、チームとしてそれぞれの役割がありつつも、似たような特性を持つふたりがペアとなって動くことが多く、それぞれのペア同士の成長がチーム全体にも影響を与えている。個々の視点を通して物語全体を語る群像劇であるとともに、バディものとしての要素もある点もぜひ注目してみて欲しいところ。

ここまで紹介してきたように、本作はアクションやミリタリー要素から、ヒューマンドラマ、またシリアスな群像劇にいたるまで、様々な要素を盛り込んだエンターテイメント作品となっている。本稿では作品の概要や見どころを語ってきたが、後編(12日公開予定)では現在YouTubeにて無料公開中となっているOVA3作品のあらすじと見どころについても解説していく。

2月12日放送:第7話あらすじ・作品情報

第7話 「ブルーエストブルー#2」
ハルトは幼いながら現場を経験し、人斬りとしての才能を見せはじめていた。
ある日、宗教組織を壊滅させる仕事がファントムトリガーのもとに舞い込んできた。ハルトもアオイたちと共に、敵の本拠地に向かい作戦を決行する。しかしそこに居たのはハルトたちがよく知る人物だった。

TVアニメ『グリザイア:ファントムトリガー』作品情報

『グリザイアの果実』から数年後…
かつて少女たちの箱庭だった「美浜学園」は国防を担う人材を育てるSORD(ソード)訓練校へと生まれ変わった。
拳銃を使用するレナ&マキ、狙撃を得意とするトーカ&グミ、爆弾と情報処理のクリス、諜報活動担当の忍者ムラサキ。彼女たちは、警察や自衛隊には解決できない事件にあたり、危険な活動を繰り返す。
これは、血と硝煙に彩られた少女たちの物語──

原作:フロントウイング
監督:村山公輔
キャラクターデザイン/総作画監督:渡辺明夫
音楽:藤間仁(Elements Garden)、竹田祐介(Elements Garden)、松本文紀
アニメーション制作:バイブリーアニメーションスタジオ
プロデュース:フロントウイング/WOWMAX

OPテーマ:上杉真央「ゼロ・イグニッション」
EDテーマ:南條愛乃「ダンデライオン」

レナ:内田真礼、トーカ:佐倉綾音、クリス:名塚佳織、ムラサキ:種﨑敦美、マキ:南條愛乃、グミ: 三森すずこ、有坂:井澤美香子、ハルト:代永翼

©Frontwing/Project GPT

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著者 東響希
主にゲーム関連メディアにてイベントやライブなどのレポートの他、新作レビュー記事、インタビュー記事の執筆や編集なども担当。その他、様々なジャンルの書籍について、著者と打ち合わせやインタビューをして編集するブックライターとしても活動している。