小学生の“VTuber人気”はなりたい職業にも影響?YouTuberを逆転…過去の調査では「アイドル系が人気」とも
ニフティが運営する子ども向けサイト「ニフティキッズ」が発表した「なりたい職業」の調査結果によると、職業ランキングにおいて、「VTuber」が従来上位だったYouTuberを上回る結果となり、関心の高さが明らかになっている。
昨年11月から12月にかけて小中学生2313人から回答を得た本調査。回答者の93.9%が具体的な将来の職業希望を持っていることも判明したうえで、職業別の結果を見ると、小学生では「イラストレーター」が、中学生では「学校の先生」が最も人気の職業として浮上した。
そして直近の変化として、同社は「素顔を公開せず2Dや3Dのキャラクターを使って動画を配信する「Vtuber(5.4%)」が過去調査では上位を占めていた「YouTuber(4.4%)」を上回る結果となった」ことを取り上げた。
実際、VTuber人気は小学生にも及んでいることが雑誌『ちゃお』が昨年公開したレポートからもわかっており、特集記事やオリジナルの読み切り作品も誌面で展開しているほど。同レポートでは編集長からの声として「JSの間でも、VTuberが流行っています。特に人気なのは、絵や歌が上手く、見た目も可愛らしいアイドル系VTuberです。ゲームやイラストを描くこと、歌を歌うことなど、まさにJSが興味を持っていることを発信しているので、親近感があり、共感性も高い」と分析していた。
この結果は先日の発表時、一部で話題になっていたが、ランキングをさらに見てみると「歌い手」がVTuberをさらに上回る回答であることがわかっている。こちらも「ちゃお」が行った高学年女子小学生の「2023年“本当に流行ったもの”ランキング」において、歌い手発の2.5次元ユニット「すとぷり」がランクインするなど、こちらも一定の影響を与えていることがうかがえる。
これらの職業のなりたいの理由として、多くの回答が「楽しそう」「好きだから」といった前向きな動機を挙げている。また、全体を通して「親の影響」や「友達からの推奨」「人を助けたい」といった理由も見られた。また、親の職業が子どもの職業選択に強い影響を与えており、会社員の家庭では、子どもの54%が親と同じく会社員を志望するという結果も示された。